チュベローズで待ってる AGE32

  • 扶桑社
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本棚登録 : 991
感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594078591

感想・レビュー・書評

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  • 表題のとおりAGE22から10年後の世界を描く。前作が純文学的な要素が強かった分、本作はエンターテイメント系に振った作品。AGE22の続編的な部分と上下巻の下巻的な部分と二つの要素を持っている。登場人物が「それは無いだろ」的に出てくるところもあるが、全体としては非常に面白かった。

  • こちらを読まないとわからない部分が多すぎる。
    AGE22と続けて速急で読むべき。
    汚い描写があるため、苦手な人もいるかもしれないがぜひ読んで欲しい作品。

    読んだあとしばらく落ち着かなかった。

    しかし、本を実際に見てもらえば分かるが、だいぶ分厚いので読むのに時間はかかるかもしれない。

  • age22とは打って変わって近未来のミステリー.非常に濃密でドロドロしたミステリー.伏線も多い.加藤シゲアキの才能に脱帽.

  • あの前編からこんな後編が紡がれるなんて誰も想像できないでしょ!おもしろかったです。映画好きなんだろうな、と読んでてなんとなく伝わってくる。

  • この巻になってミステリーだとわかった.ゲーム会社での活躍以上に美津子の自殺の真相解明に重点が移り,どんどん隠されていたことがわかってくる.その間に女子高生失踪事件なども登場して,盛り沢山だった.光太も前巻よりはぐっと成長して魅力もまし,ホスト時代の人脈もゲーム会社のアクシデントへの対応に生かされて,人生経験何事も無駄にはならないんだと思った.最後の美津子からのメールが哀しいけれど美しいと感じました.

  • AGE22は就活、就職浪人、バイト、
    22歳の青年がなぜホストになったか
    というところから始まる。
    光太の人生の始まりは前途多難だった。
    就職の内定をとって前半終了。
    なるほど、よく練られてるなと思う。

    面白いんだよなぁ、読ませるなぁと思う。

    そして10年後のAGE32。
    話は社会人になって10年後の光太が描かれているが
    あの強烈は1年、22歳の頃のことを
    引きずりながら生きている。

    物語の中に、運転手のいないタクシー「DT」が出てきたりする。
    リアルだなぁ、だってもうすぐできるんでしょ、そういうのが。
    そういうちょっと先の日本を描いているけれど
    結局、人が人に対して思うことや
    愛を示すという点は、変わらない、そういうものなのだな。

    後半の押し寄せる山場はちょっと雑かなと思ったけれど、
    スピード感があって面白かった。
    最後の疑似二重人格みたいなのが、怖かった。

    光太は光太の家族を大切にしてほしいと思う。

  • AGE22、AGE32 の2部作目。

    ホスト時代を経て、ゲーム会社に就職した光太のその後を描いてるAGE32。
    様々なトラブル、事件、ホスト時代の仲間とも複雑に絡み合う人間模様。
    ゲーム開発を手掛ける業界の内部事情部分も多いため、興味ない人には少し退屈な部分もあるかと思いますが、次々に謎が解けて行く面白さがあります。
    練りこまれたストーリーの衝撃的な結末。
    フラグはあるものの、わかりやすい言葉で、とても読みやすいと感じました。
    シゲさんの小説家としての一面が、また広がった作品だと思います。
    今後も期待してます。

  • 目まぐるしく変わる物語の表情に読む手を止められない作品。ラストは驚くほどの展開。面白すぎる。

  • 10年後のお話。既にオートマティックタクシーとか、スターウォーズみたいにその場にいない人が3Dで浮かび上がる電話とか設定が近未来でおもしろかった。
    ただ、オチが読めちゃって途中からはそんなに盛り上がらずだったかな?上巻で期待しすぎちゃったのかも。

  • SFっぽく飛ぶと聞いていたから身構えていたけど、すんなり読めた。予想ができる展開ではあるもののそれだけじゃない面白さと複雑さが混ざり合った文章。人と人がわかりあうことが難しい切なさがよく描かれていた。

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著者プロフィール

1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。NEWS のメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。以降『閃光スクランブル』、『Burn.-バーン-』、『傘をもたない蟻たちは』、『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』 とヒット作を生み出し続ける。2020年刊行の『オルタネート』で、21年に第164回直木三十五賞候補、第42回吉川英治文学新人賞受賞、第18回本屋大賞第8位、第8回高校生直木賞受賞。アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。

「2022年 『1と0と加藤シゲアキ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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