- Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594084103
作品紹介・あらすじ
スペインでは、中世の頃に修道女が試行錯誤を重ねて生み出したお菓子が、長い間愛されつづけてきています。いまでも、お菓子づくりをつくり続けている修道院があり、「修道女のお菓子」と呼ばれ大切にされています。「おいしいお菓子を売っている修道院はないかしら」と、旅行や遠出のたびに探し、出会った、素朴だけれど、繊細で質のよいお菓子たち。
それから20年以上が経ちましたが、未だに一番つくっているのは修道院のお菓子。そんな、素材もシンプルでつくるのも簡単だけれども、飽きがこない修道院のお菓子50品を紹介します。
感想・レビュー・書評
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素朴でシンプルな焼き菓子の本を探していて見つけた、スペインの修道院のお菓子のレシピとその周辺を紹介する本。季節のお菓子として宗教カレンダーと結びついたお菓子が半分くらい、あとは伝統的なお菓子や日常的なおやつ的なもの、全50レシピ。工程写真がほぼなく、ときどきサイズなど大事な情報が足りないような気もするが、それでもパウンドケーキあたりを作ったことがある人なら多分なんとなく作れる。レシピそのものも長く作られているものがほとんどなので、フードプロセッサーとか電気がないと動かないような特別な器具もほぼ必要なく、ヘラとボールで混ぜてこねて焼いたり揚げたり。出来上がったものは刺激はないが優しくて毎日食べられるようなものばかりで、次は何を作ろうかなとワクワクしてしまう。
難を言うと、レモンとアーモンドとクルミの登場頻度が高いので、庭にこれらの果樹を植えたくなってくるところだろうか。どんだけ広い庭が必要なんですか。逆に、修道院の庭にはきっとこれらの木が生えているんだろうなあという想像もふくらみ、行ってみたいなあスペイン、美味しいものがいっぱいなんだろうなあ、とうっとりしてしまうのであった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
掲載の中からりんごのフリッターを作りました。白ワインとりんごとシナモン、美味しいよくある組み合わせですが、りんごを揚げたのは初めて。修道院のあれこれを読んだり、美しい素朴な菓子の写真を眺めるだけでも。E.Sより
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修道女の素朴なお菓子たち。形がシンプルで色合いも単一なものが多いと想像したけど、カラフルなものも結構あります。まぁ、時代とともに少しずつ変化しているのでしょう。修道院で購入出来るお菓子とかも載っていて、旅気分も味わえます。
話はずれますが、代々続くお店で、よく「変わらぬ味」をウリにしていることがあるけど、それはありえないな、と思います。時代とともに変わってきたからこそ、生き残った。でも変わっちゃいけないところは維持してきた。そう思います。と言いながら、変わっちゃいけないとこってどこだ?