わたしは灰猫

著者 :
  • 扶桑社
2.70
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本棚登録 : 106
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594086473

作品紹介・あらすじ

不安の時代に抗する、現代レジスタンス文学の誕生。
エンタメと純文学の融合を実現した物語、
肉体の躍動による命の奇蹟を文章で表現!
未知の感染症によって、これまでにない不安の時代が続いている。人間の命をめぐるその情況に、この物語は新しい鮮やかなカタルシス、新しい生き方を暗示する。
 現代レジスタンス文学運動の始まりとも言うべき、運命の一作である。
 実に18年4か月もの歳月をかけて熟成させた小説、それは伊達ではないことを感じさせる。
 一字一句まで神経が行き渡り、人間から動物、昆虫、そして木々に草、苔までの命をとらえ、その死すべき運命にいかに抗するか、この永遠にして、もっとも根源的なテーマを、〝謎〟を追う緊迫した物語に乗せて追求していく。
 筆者は多様にして異色の経歴と活動のなかで、ノンフィクション作家として複数のベストセラーを持ち、今年度の「咢堂ブックオブザイヤー」を受賞している。純文学としてすでに「平成紀」(幻冬舎文庫、親本は2002年発行)を世に出し高い評価を受けた。小説の書き手としては、そこから満を持しての二作目であり、再出発となる。

「アラスカ育ちの若い女性咲音。山中でひとり暮らす老婆『灰猫』の謎。何年かに一度、出現する森の中の湖。青山さんが、こんなにみずみずしい感性を持ち続けていたことに驚く。コロナ時代の『復活』の書、清冽な水の音が聞こえるような小説だ」
『月刊Hanada』編集長・花田紀凱

感想・レビュー・書評

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  • 父を亡くし、幼い頃 別れた母を探す為 日本に帰って来た主人公。
    母の居る(ハズの)山奥の村へ行く勇気がなかなか持てない日々、ようやく決心して乗ったバスで他の乗客に罵倒され、蔑まれている一人の老婆と出会う。

    老婆は自らを「灰猫」と名乗り世捨て人のよぅな生活の中、牛の沐浴の為の水槽を磨く事を日課にしていた。
    その日課を手伝う事で老婆と主人公の奇妙な同盟生活を送る事に……

    何の為 老婆は水槽を磨くのか?
    何故 老婆は世捨て人のようになったのか?

    数年間で起きるか?起きないか? の奇跡の様な 現象に出会った時。
    命の意味、生きるとは? 死ぬ恐怖を乗り越えた命の煌めきに気付く。

    【感想】
    純文学ですかね? 青山先生 初読みでしたが……
    私にゎまだまだ 早かった?(理解が到底 及ばなかった)です。(泣)

  • 自分が苦手とするタイプの純文学ですね。
    ことばの美しさはあるのだけれど、わからないものがわからないまま終わってしまう。
    ただ、「解放」というイメージはものすごく伝わる作品でした。

  • オーディオブックで聴いた。著者のコメントが入っていたのがよかった。もう一回聴き直してみたい。

  • 読解力が不足しているのか良くわからなかった

  • 書きたかったことは19章と20章か。
    それ以外の文章はただただ時間を費やすのみだった...。

  • 2021.4.22

  • 青山さんをご活動を応援しているが、終始よくわからなかった。

  • この本を読んだ後に残る心地よさは、どこから来るのだろう。

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著者プロフィール

青山繁晴(あおやま・しげはる)
神戸市生まれ。慶應義塾大学文学部中退、早稲田大学政治経済学部卒。共同通信記者、三菱総合研究所研究員、独立総合研究所代表取締役社長・兼・首席研究員を経て、現・参議院議員(二期目)。派閥を超えた新しい議員集団「護る会」(日本の尊厳と国益を護る会)代表。ほかに現職は、東京大学学生有志ゼミ講師(元非常勤講師)、近畿大学経済学部客員教授。作家。小説に「平成紀」(幻冬舎文庫)「わたしは灰猫」(小社刊)、ノンフィクションに「ぼくらの祖国」(小社刊)「きみの大逆転」(ワニブックス【PLUS】新書)など。

「2022年 『夜想交叉路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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