日めくりだより 神戸・六甲ではじめたひとりの暮らし (天然生活の本)

著者 :
  • 扶桑社
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本棚登録 : 245
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594087487

作品紹介・あらすじ

「きのう、今日、あした。毎日は似ているようで、少しずつ違うことを味わいながら。」料理家、文筆家として活躍する著者の高山なおみさん。長年暮らした東京・吉祥寺を離れた高山さんが、年齢を重ねてからはじめた神戸・六甲でのひとり暮らしの日々を綴るエッセイ集。家にあるものを工夫してつくる料理や縫い物は「サバイバルみたいでわくわくする」と話す高山さん。気持ちのままに散歩や読書を楽しんだり、くたびれた日は無理せずゆっくり休んだり、今の時代だからこそ知りたい生き方のヒントがつまっています。写真は濱田英明氏で、みずみずしい情景を記録。暮らしに沿う15のレシピも掲載。

感想・レビュー・書評

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  • 2016年5月に東京の吉祥寺から、神戸の六甲に一人で移住した高山さんの六甲での暮らしを綴った写真&文。
    もともと1964年の東京オリンピック時に外国人用宿泊施設として建てられた高台にあるメゾネットアパートに暮らす。
    家の雰囲気と一面の大きな窓から海まで見える景色、屋上、裏手にある深い六甲の山々が素敵だった。
    山に囲まれた屋上で洗濯物を干したり、夏、湿った地面と朝露に濡れた緑の植物がはき出す匂いなど、五感全部が充実しそうな生活。しとしとと雨が降る日には黒砂糖を溶かした熱いお湯をティーポットに入れてベットで思う存分読書するなどもうらやましいなぁと!
    自然の多い場所にある快適な家で、適度に周囲の人たちと付き合いつつ、素敵な道具に囲まれ美味しいお料理を作ったり、刺繍やスケッチをしたり、好きなことをして過ごしたり、まさに丁寧な暮らしだな〜と、そんな暮らしを自分がしてることを想像したりしながら、読んでいてとても癒された。

  • 続けて似たような本を読んだな〜。
    めぐりあわせで、こういうこともある。

    こちらは料理家さんなので
    お料理の話の部分では細かいレシピつき。

    おだやかな日常の
    いわゆる「とかいなか」暮らし。
    雨の日の家仕事の楽しさのところ
    ちょっと共感しました(^ー^)

  • 白い余白が生きる写真とイラスト
    ゆっくり眺めたい本

    リンネル連載だったんだ
    お手紙のように毎月読むのは楽しみだった事でしょうね
    環境を変えようと東京からやってくるなんて
    行動力のある方です
    てっきりお若い方と思っていました

    以前読んだ本よりポジティブ&マイペースな印象
    神戸に落ち着いたせいでしょうか?

  • 喧騒を離れて暮らす楽しみを感じることができて、穏やかで新鮮な気持ちになりました。
    若いうちはいろんな挑戦のある東京都内でもいいけど、40代ぐらいからはゆっくりできる土地で暮らしたいな〜。
    休日にこの本にあったきゅうりサンド作ったらめちゃくちゃ美味しくできました!またリピします〜
    心を落ち着かせたい時に読む本。

  • なぜか高山なおみさんの本を読むと、こころが穏やかに幸せに解放されて、素直な気持ちになり、癒される。彼女の感性が好きで、共感しているのかな。
    彼女の本を初めて読んだとき、私はこういうことを幸せと感じるんだと、驚いた。もっと解き放たれて、ペースダウンして、自由に生きたいという願望が心の底にあったのだと初めて知った。

  • ぴんときた箇所

    お風呂のお湯がたまったら、湯船にゆっくり浸かりながら目をさまし、歯をみがき、顔を洗って、書きかけの原稿のことや、買っておきたい生活用品のことなど、ぼんやり頭を遊ばせる。
    お風呂から上がると、ここからは少しだけスピードアップ。寝室に戻ってシーツのしわをのばし、ベッドメイキング。洗濯気をまわしながら紅茶をいれ、トーストとサラダと、あれば果ものの朝ごはんを海を眺めながらもぐもぐ食べる。

    「あさがくるまえに」という絵本は、この図書館の返却棚で出会いました。すでに私は借りたい絵本を何冊か選び、借りる人たちの列の後ろに並んでいたのだけれど・・カウンターの横の棚に立てかけてあったその本と目が合い、開いたとたん、時間がとまったようになりました。

    ふかい闇につつまれて
    ねむっているあいだに
    まいあがるものと、まいおちるもので
    空がいっぱいになりますように

    ある国の、ある夕暮れからはじまる、雪の夜のお話。
    詩のように紡がれるひとことひとことが、一枚の絵に一行だけ、ぽつんぽつんと現れては連なってゆきます。
    絵本というのは、絵と短い言葉だけでできているのに、匂いや音、寒さや湯気、遥かに流れる時間まで、肌触りのある確かなものとしてそこに息づいている。綴じられた、紙と紙の隙間にさえも。

  • 高山なおみさん、という名前はよく聞いていた
    初めて読んで見ようと思ったのは関西圏のエッセイだったから

    清潔な部屋や料理の写真とともに
    日々のことが日めくりのように書かれている
    なんとすっきりとした生活なのか
    自分を労ることの出来る人の生活
    読んでいて心地がよい

    もっとずっと眺めていたい、余韻もたのしい一冊

  • 東京から神戸に移り住み、独り暮らしを始めた髙山さんのエッセイで、レシピと素敵な写真の数々。
    日々ごはんをずっと読んでいるので、旦那さんが登場しないのがさみしい。

  • 2021/04/11

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著者プロフィール

1958 年静岡県生まれ。料理家、文筆家。レストランのシェフを経て、料理家になる。におい、味わい、手ざわり、色、音、日々五感を開いて食材との対話を重ね、生み出されるシンプルで力強い料理は、作ること、食べることの楽しさを素直に思い出させてくれる。また、料理と同じく、からだの実感に裏打ちされた文章への評価も高い。著書は、経験や体験に裏打ちされた料理書や料理エッセイのみならず紀行記や日記、絵本など多数。

「2023年 『帰ってきた日々ごはん13』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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