蜘蛛の巣の罠 (下) (海外文庫)

  • 扶桑社
3.67
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 29
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594092528

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ラーシュ・ケプレル『蜘蛛の巣の罠 下』扶桑社ミステリー。

    ヨーナ・リンナ警部シリーズ。ハヤカワから扶桑社に刊行元が変わったが、扶桑社ミステリーが月に3、4作を刊行していた全盛期の頃を思い出すようなテイストのシリーズである。

    前作『鏡の男』の衝撃のラストからの続き。ヨーナ・リンナによりとどめを刺されたユレック・ヴァルテルで物語を引っ張り続ける感が強い。

    連続殺人犯のユレックに関わったことで精神を歪められたマーラ・マカロフによる残忍な犯行は止まらないという恐ろしい設定。犯人のマーラ・マカロフの犯行動機と超人的な肉体能力が最後まで腑に落ちなかった。


    ヨーナたち警察が追う連続殺人犯『捕食者』はユレック・ヴァルテルの信奉者でスパイダーと呼ばれるマーラ・マカロフの可能性があると思われた。

    そんな中、サーガの関係者ばかりが犠牲者になっていること、サーガの推理が全て的を得ていることからサーガは仲間から疑われ、停職処分を受ける。そして、一連の事件現場で見付かった痕跡はサーガが犯人である可能性を示し、ついにサーガ・パウエルがマーラの犯行に協力している疑いが濃厚となり、第一容疑者として手配される。

    次々と犠牲になるサーガの関係者。最後の9番目に狙われたヨーナを救えるのはサーガだけだった。

    ラストではサーガ・パウエルに迫る新たな闇が予告される。

    定価1,320円
    ★★★★

  • 最終的に救いがあるのか気になるシリーズ。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

ラーシュ・ケプレル
アレクサンドラ・コエーリョ・アンドリルとアレクサンデル・アンドリルの作家夫婦が共作するときのペンネーム。国際的なベストセラーとなったヨーナ・リンナシリーズは、40以上の言語に翻訳され、1500万部以上も売れている。アンドリル夫妻は、ラーシュ・ケプレルのペンネームで執筆する以前も、それぞれが単独で書いた作品が出版され高い評価を受けている。3人の娘とスウェーデンのストックホルムに在住。

〈扶桑社ミステリーのラーシュ・ケプレル作品〉
『砂男』上下
『つけ狙う者』上下
『ウサギ狩り人』上下
『墓から蘇った男』上下

「2023年 『鏡の男 (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ラーシュ・ケプレルの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×