花嫁の契約 (ハーレクイン・イマージュ 1689)

著者 : スーザン・フォックス 飯田冊子

• ハーパーコリンズ・ジャパン (2004年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[oatuinoさんの感想 · 2009年4月12日]

「私たち…離婚したほうがいいと思うの」リアは震える声で、夫のリースに提案した。結婚してから、まだ十一カ月しか経っていない。リースの亡き妻レイチェルはリアの親友だった。残された男の子ボビーの面倒をみるだけでいいと言われ、リアは彼との結婚に同意してしまった。だが、愛のない夫婦生活がどんなに辛く寂しいかを痛感し、思わず別れを口にしたのだった。ところがリアの提案を聞くや、リースは真摯な目で彼女を見つめ、この関係を本物にしてもいいと言い放った。

いくら子供の将来が不安だったからといって結婚する必要はあったのかと。確かにうるさい親戚の存在はあるかも知れないが。それだって父親ひとりでちゃんと子育てができるわけだから、もう少し慎重に時間をおけばいいものを。まるで急いで結婚して長く後悔するのよう。でもヒロインの宣言で事態が変わっていったわけで結果オーライということか。