名誉の問題 (ハーレクイン・ヒストリカル 120)

著者 : アン・ヘリス 杉野さつき

• ハーパーコリンズ・ジャパン (2001年9月1日発売)

感想・レビュー・書評

[川元ゆかりさんの感想 · 2004年12月12日]

フランスでナポレオンを相手に戦ったヴィンセント・カールトン卿は、帰国後、親友にして戦友ジャックの妹と結婚を決意した。洗浄でジャックは、仲間５人に約束させた。『僕が死んだら、この中の誰かに妹カシーの夫になって欲しい』と。死を前にして交わした約束は、紳士たるもの守らねばならない。５人は藁くじ引き、ヴィンセントが当たりくじを引いた。カシーとは彼女が少女だった頃、１度会ったことがある。美女に育ったとは思えないが、生き生きとした瞳は忘れられない。事情を母親にうち明けた彼は、入念に計画を立てて、カシーを田舎の館に招いた。
そして彼女を一目見た瞬間、この結婚に乗り気になっていた。