過ぎ去った日は遠く (MIRA文庫 SB 1-20)

  • ハーパーコリンズ・ジャパン
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596913357

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  • 姉の遺児デイヴィッドを15年間、1人で育ててきたマーニーの家に、覚えのない息子の存在が書かれた脅迫文を持った宇宙飛行士ロウが訪れた。突然現れた息子に有頂天になったロウが、自分が与えられない様々な事をデイヴィッドに叶えてあげる姿に嫉妬するマーニーが可哀想でたまらない。姉の隣でロウに淡い恋心を抱き、ずっと想い続けていたマーニー。それだけにプレイボーイで自分本位、デリカシーのないロウに腹が立って仕方なかった。デイヴィッドが素晴らしい青年で良かった。型にはまってはいるけど、ジワ〜っと沁みるストーリーでした。
    『火傷にバターを塗る』は初めて知った!

  • 16歳になる姉の子供を育てているヒロインと、子供の父親で宇宙飛行士のヒーロー。
    ヒーローの元に子供がいる、という脅迫の手紙が送られるようになりヒロインの元へ訪ねてきたことから物語は始まる。

    ヒロインは10代の頃からヒーローに恋心を抱いており、そのヒーローの息子を赤ん坊のころから愛情を持って育てていたりと切ない。
    一方いきなり16歳の子供がいると分かったヒーロー、軽い印象が否めない。
    自分の子供にも父さんは女性を大事にしなかったんだね、と言われる始末(笑)
    この息子は良い男になりますね。

    自分がお腹を痛めて生んだ子供ではないため、本当の父親であるヒーローに子供を取られるんじゃないかと怯えるヒロインがつらい。
    息子の誕生日のシーンは涙無しには読めなかった。
    健気でがんばり屋のヒロインにはもっともっと幸せになってほしいのでエピローグがほしかったところ。

  • 原題:Long Time Coming
    ヒロイン:マーニー・ヒッブス 31歳
    ヒーロー:ローレンス(ロウ)・ジョシュア・キンケイド 39歳

    ヒーローの職業が宇宙飛行士の話は初めて。
    「海軍士官」でもいいじゃないか?って思ったけど、つまりは、世間様にヒーローの顔が売れていないと話が進まないので、このような職業選択になったのかな?

    さて、サンドラ・ブラウンの本もこれで7冊目の読破となりましたが、この話は「可も無く、不可も無く」と、言ったところ。
    読んでいて、胃が痛くなりそうな辛らつなヒロインとヒーローとのやり取りも無く、安心。ヒロインは牧師の娘さんですからね、人の心をチクチク刺すような話の仕方をされては困ります。

    ヒロインは14歳から姉の産んだ子供をを育ててきました。その子供デイヴィットはそれはそれはすばらしい息子に育って・・・。
    私もどうしたら、こんなにステキな息子に育てられるのか、本当に教えて欲しいほどです。また、自分で産んだ子供ではないが、お互いに無くてはならない存在でずっと一緒に生きてきた子供を、ヒョッコリ現れた父親(ヒーロー)に奪われてしまったらと思ったら、涙が出てきました。しかも、その父親は非の打ち所のないほど、世間で評価を得られている人物。お金も持っている。自分にはお金もないし、病床の母親も抱えている。

    結局、最終的に3人が家族になって話しは終わるけど、もし、そうならなくても、デイヴィッドは、決して、マーニーのそばから離れる選択はしなかったと思うな。。。デイヴィッドは本当に母マーニーを愛しているもの。彼はきっと裕福な暮らしよりも、信頼ある父親よりも、何よりも、苦労しながら自分に愛情を注いで育ててくれたマーニーを捨てることはないでしょう。若くて美人で料理も上手の自慢の「母さん」だもの!

    なんて、いい息子なの!!
    いったいどんな大人に育っていくんでしょう。
    彼が大人になった話が読みたいな!!

  • ロマンス小説が無性に読みたくて購入したが、「ロマンスの真髄」という帯に疑問符。ロマンス・・・?息子が嬉々としてロウにひっつくのは腹が立って悔しいし、ロウがいい父親をして息子を奪うのにもキィッてなるし。そういうモヤモヤが回収されずに有耶無耶になって物語りは終わるので釈然としなかった。「愛し合ってるから」で全部解決させるには、二人の心情の描写が浅い。置いてきぼりの感が否めず、結局モヤモヤだけが残るという始末。

  • 正確にはヒロインの子供ではないのだけど。実際はヒロインの姉とヒーローの子供。ヒロイン側は子供の存在をヒーローに伝えるつもりがなかったのに、ヒーローに子供の存在を伝える脅迫手紙が届いてばれてしまうという。
    ヒーローの職業にはいろんなものがあるけれど、宇宙飛行士というのは珍しいかも。確かに一種のエリートではある。そして作品自体が二十年前に出版されたとかで、子供の親判定にDNAが出てこない。でも古さを感じるのはそのくらい。基本は普遍的な再会もの。ヒーローは子供に会った途端に子供にメロメロだし、子供も捨てられたも同然なのにヒーローにすぐになつくし、そのあたり必死で子育てしてきたヒロインがかわいそうな感じ。特に誕生日プレゼントはなんとなく先が読めていて、やっぱりって思ったけど、やっぱり酷い。ちょっとした小物ならともかく車の購入は相談すべきだろうと。

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