過ぎ去った日は遠く (MIRA文庫 SB 1-20)
- ハーパーコリンズ・ジャパン (2009年1月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784596913357
感想・レビュー・書評
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姉の遺児デイヴィッドを15年間、1人で育ててきたマーニーの家に、覚えのない息子の存在が書かれた脅迫文を持った宇宙飛行士ロウが訪れた。突然現れた息子に有頂天になったロウが、自分が与えられない様々な事をデイヴィッドに叶えてあげる姿に嫉妬するマーニーが可哀想でたまらない。姉の隣でロウに淡い恋心を抱き、ずっと想い続けていたマーニー。それだけにプレイボーイで自分本位、デリカシーのないロウに腹が立って仕方なかった。デイヴィッドが素晴らしい青年で良かった。型にはまってはいるけど、ジワ〜っと沁みるストーリーでした。
『火傷にバターを塗る』は初めて知った!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロマンス小説が無性に読みたくて購入したが、「ロマンスの真髄」という帯に疑問符。ロマンス・・・?息子が嬉々としてロウにひっつくのは腹が立って悔しいし、ロウがいい父親をして息子を奪うのにもキィッてなるし。そういうモヤモヤが回収されずに有耶無耶になって物語りは終わるので釈然としなかった。「愛し合ってるから」で全部解決させるには、二人の心情の描写が浅い。置いてきぼりの感が否めず、結局モヤモヤだけが残るという始末。
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正確にはヒロインの子供ではないのだけど。実際はヒロインの姉とヒーローの子供。ヒロイン側は子供の存在をヒーローに伝えるつもりがなかったのに、ヒーローに子供の存在を伝える脅迫手紙が届いてばれてしまうという。
ヒーローの職業にはいろんなものがあるけれど、宇宙飛行士というのは珍しいかも。確かに一種のエリートではある。そして作品自体が二十年前に出版されたとかで、子供の親判定にDNAが出てこない。でも古さを感じるのはそのくらい。基本は普遍的な再会もの。ヒーローは子供に会った途端に子供にメロメロだし、子供も捨てられたも同然なのにヒーローにすぐになつくし、そのあたり必死で子育てしてきたヒロインがかわいそうな感じ。特に誕生日プレゼントはなんとなく先が読めていて、やっぱりって思ったけど、やっぱり酷い。ちょっとした小物ならともかく車の購入は相談すべきだろうと。