もう戻れない (MIRA文庫)

  • ハーパーコリンズ・ジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596917829

作品紹介・あらすじ

夏と海にかこまれて、名前も知らない貴方を愛した。
同じ色の目をした小さな奇跡が、今も私を生かしている――

その日もサマーはあどけない娘の瞳に、過ぎ去った夏を思い出していた。海で
溺れかけたサマーを助けてくれた、琥珀色の目をした男性。母を亡くし、荒れ
た毎日を送っていたサマーは、彼のなかに同じ孤独を感じとり、傷を癒やし合
うかのように愛を交わしたのだった。あれから2年半がすぎ、名前も訊かずに別
れた彼は、サマーの人生に再び現れた――ニューヨークの名門一族に生まれ、
莫大な財を生み出す不動産業界の寵児、ライダー・クレイグとして。はじめて
娘の存在を知った彼は、あのときの優しさが嘘だったかのように冷淡で……。

感想・レビュー・書評

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  • 海で溺れかけたヒロインを助けたヒーロー。
    お互い傷を負っていた2人は一夜の愛を交わす。

    シークレットベビーもの。
    2年半後に再会するが子供のことをすぐには伝えられなかったヒロイン。オイオイ!
    裏表紙のあらすじに冷淡とか書いてあるので、ヒーローキレるんだろうなぁって思ってたら、思いの外怒らずにホッと。
    むしろヒロインにも優しいし、娘にも慣れないながらも辛抱強く接するヒーローが良。

    「裁判に訴えてきみから娘を奪おうなんてこれっぽっちも思っていないから」と言うヒーローの爪の垢を煎じて飲ませたい他所のヒーローたちがどれだけいるか笑

    ヒーローがパパにキスしてごらんって言う度に「いや!」ってキャッキャしてた娘が最後に自分からチューしたところで何故か泣きそうになった。
    しあわせな家族。

  • ☆3.5

    昔は放蕩者だったかもしれないが過去の過ちに苦しみかなり真面目なヒーローだった。

    1993年。

  • 面白かったです。

    買う前に、ストーリー紹介とタイトルを見て興味を惹かれました。
    過去に殺人容疑を着せられた男と、母に「自分の持つ美貌を武器にしろ」としつけられたため、かえって並外れた容姿を疎ましく思うようになった女性。
    互いに心に癒えない深い傷を負った男女がふとしたことでめぐり逢い、すれ違った一瞬から激しい恋に落ちる-ハーレでは定番の出逢いではありますが、二人ともに思慮深くて思いやりのある、魅力的な人物です。
    物語りのラストで、ライダーが彼を殺人犯だと証言した元婚約者と再会、彼女が婚約を解消された腹いせに偽りの証言をしたことが判明します。
    それでも、ライダーは告訴しませんでした。
    現実としては、どうなんだろう、無罪になったとはいえ、実際にそんなことができるのかなと少し疑問にも思いました。また、あらすじ紹介には、ゆきずりで関係を持った女性サマーが妊娠して出産したことをライダーが再会で知る場面があり、彼は「別人のよう冷淡」とありますが、そんなことはないように思うのですが、、、
    私はむしろ「出逢いのときは情熱的で、自分に娘がいることを知り、冷たくなった」という物語り紹介に興味を持って買ったので、アオリなのかなとも思いますが、、、あらすじ紹介は読者の興味を惹くのも大切だけど、あまり内容とかけ離れたのもどうかなと思いました。

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著者プロフィール

1942年、イギリス生まれ。その作品に、15冊以上もの独創的なファンタジー小説、そしてガーディアン賞次席に選出された『五月の鷹』をはじめとする一連の児童書がある。44歳という若さで生涯を閉じたあともその作品は高く評価されつづけ、アメリカ、スウェーデン、日本でも刊行されている。

「2021年 『五月の鷹』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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