宿命のパートナー (ハーレクイン文庫 399)

著者 : ダイアナ・パーマー 上木さよ子

• ハーパーコリンズ・ジャパン (2011年9月28日発売)

感想・レビュー・書評

[raraminさんの感想 · 2017年7月15日]

連れ子同士で兄妹となった2人。
5年前の情事以来疎遠となっていたがーー。

ヒーローが女性に対するトラウマ持ちで中々めんどくさい男である。
女性にのめり込んで支配されるのが嫌なため、何度もなんどもヒロインを突き放し傷付ける。
しかし結局ヒロインに愛があったから救われている。

弱さのあるヒーローは嫌いじゃないけどこのヒーローはそれを他に当たるし、外見は別としてカッコイイヒーローではない。むしろダメ男か。
他のコメントにもあるようにツンデレなのか。
（デレたところなんて見られたくないだろうしw）

残念なのは、出会いからの2人の関係性が描かれてないのでお互いに対する気持ちの背景が分からなかったこと。

1996年。　

[ollyomyさんの感想 · 2016年9月25日]

バリーは母親の再婚によってできた義兄に、ずっと恋をしていた。
５年前のある事がきっかけで、距離をおいていたが、その義兄ドーソンに「婚約者のふり」を頼まれた。



うーん。これはすごいヒーローを描いたなぁ。
わたしの好きになれないワーストヒーロートップ５に入る。
ヒロインのバリーがされた５年前の出来事には、あまりにひどくて、可哀想過ぎて涙が出た。
３０の男の態度じゃないと思う。
色んな作品を書くと、色んなタイプのヒーローを書くわけで、ネタがつきたんだろうか。
コレを出さなきゃなからなかったなんて。あるいはよっぽど疲れてたか？
病的だと思うけどね。３５年生きてて、ヒロインとのセックスの二回でしかイッたことがないなんて。

あんなことがあったバリーに対して、あんな言い方しかできないなんて、問題あり…というか、ツンデレ？ツンデレなの？
３５歳なのに、子供のよう。というか厨二？
酔っ払って「死んだほうがマシだ！」と叫びながら車で飛び出していき、案の定事故る。
もう「ぇ～～～…」しか出てこなかった。ドン引いたわ。
看病中に身体を拭くのを頼んで、ドーソンに触れられないバリーに対して「そんなつもりはない」と言ってるのに、わずか数行後に下半身に触れるように頼む。
あまりの早変わりに読み直したね（笑）

バリーがどうして自分をここまでひどい扱いをしているドーソンを好きになったのか、書いてないしちっとも判らない。顔なの？

ドーソン狙いの未亡人も、二人の仲を疑って、絶対にドーソンを手に入れてやるって決意で居るのに、その直後に実は良い人キャラに早変わりしててビックリ。

確かに酔っ払って電話してきた時とか、可愛いけども。そこら辺からドーソンはワースト５からワースト１０入りした感じ。

ちゃんと最後はハッピーエンドではあるけれど、ひどすぎるので☆は２。

[sayabooklogさんの感想 · 2015年6月26日]

いつものDPヒーローを上回る偏屈さ、そのくせ酔うと超デレ。腹立たしいのを通り越して笑ってしまった。面倒な男だけど、浮気の心配がなさそうw

[kina-koiさんの感想 · 2011年11月11日]

『いくつものジェラシー』の関連作。こちらも負けずに鬼畜ヒーロー。義妹バリーのバージンを奪い、最低の初体験ににした上、ののしりをあびせる。その５年後、バリーが妊娠・流産をしていた事を知り…。ドーソンは大富豪でクールではあるが、自分を守るため何年もバリーに冷たい態度を取る鬼畜です。色々理由はあっても許せない男です。でも、バリーは許せなくても愛してるし、最後にかわいい面を見せたドーソンと幸せになって良かった。こんな鬼畜がヒーローなのに、どうして面白いんでしょうね。