道連れ彦輔 居直り道中

著者 :
  • 毎日新聞出版
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本棚登録 : 45
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620108513

作品紹介・あらすじ

道連れ稼業・彦輔は正体不明の"美少年"を長崎まで護衛するワケありの依頼を無事遂行できるのか!?
江戸の旅情たっぷり娯楽時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • 小人目付・神宮迅一郎の紹介で、京の都までの道連れの仕事を頼まれた、鹿角彦輔。
    どうやら危険が伴う上に、付き添う相手は口のきけない女子で……。

    時代小説であり、旅小説。

    中山道の景色や店、宿場町の様子など、旅の過程を細かに描きながら、物語は進む。
    冒頭には、各名所でのシーンを描いた、江戸時代風のイラストも。

    旅に行ったような気分になれるし、道中の情報も得られる。
    江戸時代の読み物も、こんな風に楽しまれていたのかな、とも。

    言葉は喋れないけれど、凛としていて、周りを明るくする。
    菊野がすがすがしかった。

    彦輔、藤八、かなめのやりとりは、気の置けない仲間だからこそで、コミカル。

    3人の過去のエピソードを匂わせる会話があり、『道連れ彦輔』の続編だそう。

    最後の種かかしは、怒涛の説明続きで、ややもたついた。

  • 「道連れ」今で言うならボディーガードを本職とする鹿角(かづの)彦輔が主人公。
    中山道を通って京都まで、菊野という女性の道連れを頼まれて引き受けるのだが、道連れのチームに(残念ながら女性だが)私と同名の「かなめ」が入っているのが気に入った。
    今まで多くの小説を読んできたが、ちょい役で同名の要(かなめ)が登場したことはあったかも知れないが、最初から最後まで出て来たのはこの本が初めてだ。
    もう一つある。
    私が東京工場に単身赴任していた時に住んでいた蕨が出て来たのも、懐かしくもあり嬉しい。
    物語自体は中山道の宿場案内みたいで、中山道を旅してみたいとは思うものの、あまり面白くなく、菊野を道連れする本当の理由も後になって明かされるが、隠しておくほどのものでもなく、残念ながら大したことはない。

  • 主人公に魅力なし。
    前作があったのは不知。

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著者プロフィール

逢坂剛
一九四三年、東京生まれ。八〇年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八六年に刊行した『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。二〇一三年に日本ミステリー文学大賞、一五年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞。「百舌」シリーズや「長谷川平蔵」シリーズなど著作多数。

「2022年 『最果ての決闘者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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