絶望の移民史: 満州へ送られた被差別部落の記録

著者 :
  • 毎日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620310718

作品紹介・あらすじ

国策によって大陸へ送りだされた移民史上ただひとつの被差別部落。彼らを待ちうけていたのは、あらゆる悲劇が集約された極限の辛苦、集団自決という運命だった。講談社ノンフィクション賞受賞の著者が真正面から「部落問題」に挑む価値あるルポルタージュ。

感想・レビュー・書評

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  • 被差別部落民のみで編成された満州開拓団の記録をまとめたもの。来民開拓団は渡満から集団自決まで殆ど救いが無く、その後の周囲の評価も冷酷というにふさわしい物でまさに「絶望」と呼ぶにふさわしい。彼らを追い込んだ要素を我々も抱えているし、矛先がこちらに向かわない保証はどこにもない。反差別の重要性を再確認できる1作。

  • 満州以外にもハワイ、アメリカ、ブラジルに移民していった。日本はそこまで貧しかったのだ。自分で田畑がないから新天地に行く。
    戦後も満州から引き揚げてこれた人、自決した人など様々な歴史がある。

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著者プロフィール

1975 年、早稲田大学卒業後、ブラジルへ移住。日系邦字紙パウリスタ新聞(現ニッケイ新聞)勤務を経て、1978 年帰国。以後、フリーライター。高橋幸春名でノンフィクションを執筆。1991 年に『蒼氓の大地』(講談社)で第13 回講談社ノンフィクション賞受賞。
『悔恨の島ミンダナオ』(講談社)、『絶望の移民史』(毎日新聞社)、『日系人の歴史を知ろう』(岩波書店)、『日本の腎移植はどう変わったか』(えにし書房)など。2000 年に初の小説『天皇の船』(文藝春秋)を麻野涼のペンネームで上梓。以後、麻野涼名で『国籍不明(上・下)』(講談社)、『闇の墓碑銘』(徳間書店)、『満州「被差別部落」移民』(彩流社)などを上梓。
2013 年2 月刊の『死の臓器』(文芸社文庫)は高橋幸春名の『透析患者を救う! 修復腎移植』(彩流社)と同テーマの小説版。2018 年11 月には臓器売買をテーマにした小説『叫ぶ臓器』(文芸社文庫)を上梓。

「2023年 『〔ハーフ〕物語 偏見と排除を越えて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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