男の勘ちがい

著者 :
  • 毎日新聞出版
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本棚登録 : 64
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620317014

作品紹介・あらすじ

男らしさは病気だ!そろそろ勘ちがいをやめて、家族やパートナーとの関係を見なおそう。精神科医が「男らしさの病」に迫る現代人の必読書。

感想・レビュー・書評

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  • 本の帯の言葉
    「男らしさは病気だ!そろそろ勘違いをやめて、家族やパートナーとの関係を見なおそう。精神科医が「男らしさの病」に迫る現代人の必読書」
    この本が出版されたのは2004年。2015年の現在では、このキャッチフレーズは色あせているが内容は今でも通用する。
    第4章の虐待する男たちの分析は鋭い。「子どもをすくませる父」「妻を殴る男」は昔からあったかもしれないが、今になって顕在化してきている。
    筆者は「男は自分は強いと勘違いしている」と結論づけている。男は、女性に較べて生きる力は弱い、それを隠すために暴力的に出ているのだと。

  • [ 内容 ]
    男らしさは病気だ!
    そろそろ勘ちがいをやめて、家族やパートナーとの関係を見なおそう。
    精神科医が「男らしさの病」に迫る現代人の必読書。

    [ 目次 ]
    第1章 逃げる男と逃げない男
    第2章 男に足りないもの
    第3章 男たちと世間
    第4章 虐待する男たち
    第5章 男は脆いよ
    第6章 男たちの結婚
    第7章 父親してるか?男たち
    第8章 男児から男へ
    第9章 大人の男として生きたい

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 作中名言
    「自分には何かが足りないという強迫観念を抱えながら、自分を待っててくれるはずの女性の存在を信じる。これが男のプライドの根幹にある。」

    「【世間】は【個人】の成立にとって不可欠なもの。【世間】という異物の排除に努めようとするところに【個人】の誕生と成長がある。
    【世間】はあるとき、ある状況では、凝集集団から【個人】を誕生させる新鮮な空気となり、別なとき、別な状況では【個人】を攻撃する悪意の塊と化す。つまり、【私】の位置と必要が【世間】の特徴を決めるわけで、【世間】とは【私】の鏡像である。」

    自由な視点で男を語る小気味の良いエッセイみたいな本。

    男の成長や、結婚観などが考え方としてとても勉強になった。

    男なら愚痴愚痴女々しくなるな!掟として生きろ!

  • エッセイというか、男というキーワードで自由に語られる。
    過去から最近の出来事まで、実に幅広い。
    武士社会の追腹(主君の後を追う)から、イラクの人質3人組の裏事情もあったり、知らないことも多く、心地よい読後感。

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著者プロフィール

精神科医、家族機能研究所代表。
1941年東京都生まれ。1967年慶應義塾大学医学部卒。同大助手、WHOサイエンティフィック・アドバイザー(1995年まで)、フランス政府給費留学生、国立療養所久里浜病院精神科医長、東京都精神医学総合研究所副参事研究員(社会病理研究部門主任)などを経て、医療法人社団學風会さいとうクリニック理事長、家族機能研究所代表。
医学部卒業後、母校の神経科学教室で精神分析のトレーニングに入る。同時期より、国立アルコール症センターとして発足した久里浜療養所(当時)で臨床にあたりつつ、アルコール依存症など「依存症」という用語を提唱し定着させ、依存症の家族に代表される、温かさや安心感などが提供できない機能不全家族で育った「アダルト・チルドレン」という概念を日本に広めた。著書に『すべての罪悪感は無用です』『「愛」という名のやさしい暴力』(ともに小社刊)など多数。

「2022年 『毒親って言うな!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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