- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620317847
作品紹介・あらすじ
大切な夜に咲いた月下美人、あんずの人工授粉、恥じらう夜顔…。都会の小さなベランダで数々の奇跡が起こる。「だからベランダーはやめられない!」『ボタニカル・ライフ』に続く待望の植物エッセー第2弾。園芸家・柳生真吾氏、詩人・伊藤比呂美氏との対談も収録。
感想・レビュー・書評
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面白かった。園芸の本が写真無しでもこんなに面白いなんて、すごい。花や木が気になって、インターネットで調べながら楽しくよみました。
最後の対談も深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東京都心で植物を育てること。それは自分にも身に覚えがある。まず、土を買うのさえ、どこで買ったらいいのかわからない。そのむつかしさを知る者としては、浅草の自宅マンションで植物を育てようと実践している著者がものすごく倒錯しているように思われた。園芸が好きなのに、どうして都会に留まろうとするのか。著者自身、その矛盾を追求しているらしく、その「あえて」感がひどく痛々しく感じられた。
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いとうせいこうの文章を初めて読んだが軽妙でやや自虐スパイスの表現が私好みであった。人気があるのがよく分かった。面白かった。
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ボタニカルライフに引き続き、いとうせいこうさんの園芸ものを。
相変わらず面白いのだけど新聞連載のせいか文章が短めなのが残念。
気になる植物は画像検索しまくったので、すこしだけ植物に詳しくなれたかも。 -
独特の言い回しの植物への愛。
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ボタニカルライフに続いて、いとうせいこうのベランダでの園芸エッセイなのだが、ベランダーのあるあるが本当に詰まっている。
その上この人のベランダに時折訪れては話を聞いてるような細やかな植物の描写と気持ちの動きについての記述に思わず一緒に喜んだり悲しみを抱いたり。
植物を不器用ながらも育てている人や、植物を育てたいけどなかなか踏み出せない人に呼んで欲しい本だ。 -
ユーモア溢れる文章は、チャペックを彷彿させます。先に出ている「ボタニカル・ライフ」も読もう!
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植物、私も苦手だったけれど、多肉植物を友人に勧められてから俄然興味が出てきた昨今。
色々枯らしてきたけれど、せいこうさんのように捨てないで水をたまにあげていたら春になったら芽吹いたとか、感動もあり。
植物に元気をもらうことや発見が多い。
ガーデニングというと敷居が高いけれど、これくらいのスタンスでいると気が楽である。
最後の対談はとても哲学的。。。 -
朝日新聞に連載されていたコラムをまとめた本。植物を買ってはダメにし,思いがけない発見がありと共感を覚えることもあるのでは。
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枯らしては買い、買っては枯らす、
元気なのばかりえこひいき、
でも枯れちゃっても何となく水だけはあげてしまう・・・・
あるある、と頷いたり笑ったりしながら読みました。
冬の植物の考察をはじめ、
端々にチャペックの「園芸家12ヶ月」に通じるものを感じました。
ガーデナーでもプランターでも、チェコの人でも日本人でも
植物を通して感じることはあまりブレない。
(09.07.26)
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図書館
(09.07.18) -
植物,
を通してながめる,季節の移り変わりの本.
浅草のマンションのベランダを,1年のサイクルで訪れる四季.
その流れを自分の育てる植物と共に感じながら生きる,四十半ばの独身男.最高です.
特に中盤すぎあたりにある,『冬の終わりに共振する』の回が白眉.
久しぶりに音楽ではなく,本を読んでいて体がぞわっとした.
不満があるとすれば,タイトルと表紙とインタビュー(誰だか分かんない女性の方).
でも相変わらず良い. -
私よりも母が立派なベランダー(ベランダで園芸をする人を指す造語)なのでうれしかったとのこと。後ずさっていくとお尻の後ろでひそやかな音がして、青ざめつつ振り向くと折れた木が。というところは非常に共感したとのこと。
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ボタニカルライフがすきなので、読みたいな!
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やっぱりいとうせいこうの園芸本は読みやすいしおもしろい。
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なごんだぁ〜!
年明けて、なかなかいい本が見つからなくてウジウジとDSばっかしてたけど、年明けガツンときた一冊として。
園芸(庭いじり)には何種類かあるけど、こないだ行ったロシアのダーチャ風(ほったて小屋風別荘)の園芸方法で、あたしゃ気に入った。
キレーなイギリス風ガーデニングなんかより、もしゃもしゃしててはんば野生化しちゃう園芸なほうが、あたしはスキ。枯れるとかも。
我が家はハッパばっかだけど、花とか実のつくもんもやろうかな〜と少し考えている。 -
ぷっと吹き出したり、ほろっときたり、いろんな物語がつまったせいこうさんのベランダ園芸物語。「枯らしてもよいのだ」の意味が、対談の章でやっと納得できた。植物を育てたいけど、自信がなくて迷っている人にはぜひオススメ。