- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620320281
感想・レビュー・書評
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個性的で刺激的な人生を送ってきた2人が往復書簡を通じて自身の価値観を語り,ときには互いの指摘をきっかけに自己分析し、結論を出そうとしていく。中村うさぎさんの言っていた地獄の中にこそ天国があって,地獄を抜け出した今は砂漠だけ、という話が印象的。特に考えさせられたのはオカマの立ち位置の話であった。マツコが何を言っても心地よく思えるのは心の奥底で特権階級とみなしていたからだったのか。自分とここまでしっかり向き合って,分析して、言葉にして表現できるのは本当に尊敬。
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中村うさぎとマツコデラックスの文通。
正直に言うと、私(アラサーのおっさん)には合わなかった。
二人の話題は、大体は「女である自身の内情の分析」と「女装ゲイである自身の内情の分析」なのだが、私にはどちらもピンと来ず共感が出来なかったため、合わなかった。
ただ、共感できる話題も勿論あり、そちらの分析は鋭く、面白かった。また、おっさんには分からないが、思った以上に世の中は男社会であり、少なからず女性はこの男社会に抑圧されている(全員なのか?一部なのか?は分からないが)人もいると知り、参考になった。
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これなんで買ったんだったかな…あの頃中村うさぎさんにちょっと興味があったんだったかな…。長らく本棚で眠ってたんですけど、ようやく読了。
読み物としては面白いけど、ちょっと想像してたものと違いました。考え方が自分と違いすぎるからなのか、はぁなるほどそうなんですねぇ、みたいな感覚になりました。
続編も家にあるんだよなぁ。もったいないから読もうかな、という感じですね! -
本にしても大丈夫だったのか…と心配になるくらいにうさぎとマツコが本心をぶちまけた本。
手紙形式に書かれていた分、とっても読みやすかった。
政治的なことから性別のこと色々。
なるほどなあと思うことが多かった。 -
旧知のマツコと中村うさぎが往復書簡という形でお互いの心の深いところを探っていく。マツコはなぜ女装をしているのか。うさぎはなぜ破天荒なことに足をつっこむのか。女性という性が憎いのか男性という性に差別を感じるのか。ある意味哲学書を読んでいるようで奥深い。
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全て口語体なので、読みにくい部分がありますが、
"生きる意味なんて本当はない"
自分探し??あんた、本気でやってる?って考えさせられる本です -
政治などにも一家言持っているところに感心。
後半、ややクドくなった -
腹が決まったわ。神様は、アタシの中にいる。アンタの中にいる。みんなの中にいる。神様に魂を売るってことは、己の魂と決着をつけるってことなんだね……。
(P.153) -
活字のマツコさんにお会いする初めての本。テレビとはまた違う語り口でちょっと暗い(のか?)新しいお顔を発見することができました。また全編を通して「ねちゃっ」とした気持ち悪さを感じ、それは何かと考えると「魂の双子」とか本で言っちゃう寒さと女同士の鼻のすすり合い、それが私にとってこの本の「アク」であるなぁと思いました。 面白いんだけど何所かが癪に障る、何故だろう。でも好き。決してさわやかではないがきっぱりとした「潔さ」の有る本であると感じます。 続きも読みたいと思います。 追記 わかったぞ、己を卑下しすぎだ!
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もっと猥雑でぶっちゃけた感じなのかと思いきや、
オカマであること、 “バケモノ女” であることの
非常に複雑な想いの吐露で、非常に深いところの話だった。
女の性も、男の性も、オカマの性も、
いろいろと生き辛い。 それが端々からにじみ出る。