子どもの哲学 考えることをはじめた君へ

  • 毎日新聞出版
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620323497

作品紹介・あらすじ

毎日小学生新聞大人気連載「てつがくカフェ」が1冊に!小学生と4人の哲学者による"世界"が変わる!哲学対話。身近な問いを通じて「考える力」が身につく本!!

感想・レビュー・書評

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  • 校則で服装の乱れを指導するなら、お洒落とは何かを考える。
    宿題をしなさいと叱るなら、学ぶとは何かを整理する。
    ノーゲームデーに取り組ませるなら、遊びの面白さを哲学する。

    道徳とは別に、いまの子どもたちには哲学が必要だ。

    そして、こうした全人格の育成が、どう生きるかにつながっていく。

  • イメージとしては
    「全国子どもなんでも相談室」
    という(子供たちにとって)長期の休みに
    ラジオ放送されるモノを思っていました。

    読んだところ
    毎日・小学生新聞に連載されている
    シリーズとのこと

    「会話」でのやりとり と
    「文章」でのやりとり(?) との
    差であるのでしょうか

    面白さで言えば
    断然「会話」でのやりとりですね
    やはり その「LIVE」感の差でしょうか

    同じような
    子どもたちを対象にした「哲学本」で
    言えば 池田晶子さんの
    名著「14歳からの哲学」が
    やはり群を抜いているように
    思ってしまいます

  • 僕は、この本の「友達はたくさんつくるべき?」という問いかけでとても悩んだ。僕はムラセの考えに賛成だったけれど、ゴードやツチヤの考えを聞くと、何となくかんがえこんでしまった。

  • 「私は宇宙というものに関心があった…(中略)。「なぜ光のスピードは秒速三十万キロであって、二〇〇万キロとか、一〇〇キロじゃないのだろう」(中略)。お父さんに聞いてみたんだ。そうしたら「ただそうなっているだけなんだ。光が秒速三十万キロでなければならない“理由”なんてないんだよ」と言われた。それから「それは科学の問題じゃなくて、哲学の問題だな」って。」

    カントなどの大哲学者たちの言葉を使っても、それらしく説明できるのかもしれません。しかし、本書には哲学用語が一切でてきません。哲学の解説書として書かれたのではなく、実際に「哲学する」ことを試みた企画なのでしょう。

    「なんのために学校はあるの?」という章では、つぎのようにまとめられています。

    「学校に行かないとどうしても学べないことってあるのかな? もしないのだとしたら、どうして学校なんてものが世界にはこんなにたくさんあって、多くの子どもが学校に通うのだろうね。何かほかにも理由があるのかな」

    このように含みを残した「まとめ」になっています。子ども並の頭脳の私も含め、子どもたちに分かる「答え」でしょうか。問いはあるけれど、答えが明確ではありません。

    このことは、著者も自覚していて、「こうした問題は、どの教科書にも載っていない。だって誰にも正解が分からないから」とも書いています。

    ・あなたは周りの人たち一人一人とどのように付き合っていきたい?友達、親友、仲良しといった言葉を使わずに、ほかの言葉で考えてみて

    ・話がかみ合うというのは、話の内容がつながること。

    ・勉強を面白く思えないのは、それが自分にとって何の役に立つのか?世の中でどのように役に立っているのか?わからないから

    ・「ふつう」って口に出す前に、ふつうという言葉を使って自分が何を言おうとしているのか、よく考えてみたほうが良さそう

    ・思いって、ただ心の中にあるものではなく、コミュニケーション(働きかけること)によってあらわれてくるもの




    子どもたちが考えた素朴な問い×大人も頭を悩ます、哲学的思考! !

    ふつうって何? 頭が良い人ってどんな人?
    無ってどんな空間? なぜ子どもが化粧をしてはいけないの?
    友だちはたくさんつくるべき? 心はどこにある?
    人を殺してしまう人がいるのはどうして?

    「この本にあるような問いを、誰もが一度は抱いたことがあると思います。しかし、私たちは大人になるにつれて、いくら考えても答えは見つからない、答えは人それぞれだから考えてもしかたがないと、どこかで諦めをつけてしまうのではないでしょうか――」

    ■なぜ? どうして? 考えることをはじめた子どもたちへ
    ■子どもからの回答しづらい質問にどう答えていいかわからないお母さん、お父さんへ
    ■道徳では教えられない"本当に考える"ということの大切さを生徒に伝えたい先生へ
    ■子どもの頃に抱えていた疑問をいつしか自分なりに納得して生きてきた大人たちへ
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    毎日小学生新聞にて人気連載中の「てつがくカフェ」が一冊に!
    「哲学カフェ」とは、暮らしのなかにある身近な問いを題材に哲学対話を行うことで考えを深めていく試みです。
    1992年、哲学者マルク・ソーテによってパリで開かれたのが発祥。

  • 哲学って難しい,,暗い気持ちになるし、興味はない!

  • 哲学カフェで知り合った神戸さんから購入した本。
    子供の頃こんなこと考えていた時もあったなぁと思いつつ、夢を持つとか、幸せは他人と比較しないこと、他の人の幸せも考えること、とか、改めて噛み締めたことも。
    2022.03

  • 2021.12.14 読了。

    初めて読む哲学本。
    子ども向けっぽいが、大人が読んでもいいんじゃないかと思って読んでみた。

    哲学ってどういうこと?
    なんかいまいちしっくりと来なかった。

    はじめの方の
    「友だちはたくさんつくるべき?」
    「どうして勉強しないといけないの?」
    「頭が良い人ってどんな人?」
    とかは良かったんだけどなー。

    第3章が特に微妙な付け足し感があって、
    「地球が消滅することはある?」
    「ざしきわらしはほんとうにいる?」
    とかって何?
    哲学なのか?

    哲学入門に良くはないと思った。

  • やさしい哲学の本を探していて、ちょうどKindle Unlimitedにあった本書を読みました。
    子供はいませんが、もし姪っ子たちに「なぜ学校に行かないといけないの?」と聞かれても、うまく答えられないな〜とちょっと反省(汗)
    でも、うまい答えを準備しようとするのではなく、身近なことの「なぜ?」をもっと掘り下げる習慣が大事なんだなと気付かせてもらいました。

  • 読者の共感はこの本の目的ではないと思うが、あまり共感、納得できない内容が大部分だった。
    簡単な言葉で書かれているため、小学校高学年から中学生にとって、唯一の正解がない問を考えるきっかけには良いかもしれない。

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著者プロフィール

立教大学文学部教授。NPO法人 アーダコーダ副理事。
専門は、心の哲学・現象学・倫理学・応用倫理学。社会が内包する問題に哲学的見地から切り込む。
著書に『メルロ=ポンティの意味論』(2000年)、『道徳を問いなおす』(2011年)、『境界の現象学』(2014年)こども哲学についての著者に、『「こども哲学」で対話力と思考力を育てる』河出書房新社、『じぶんで考えじぶんで話せるこどもを育てる哲学レッスン』 河出書房新社、『問う方法・考える方法 「探究型の学習」のために』ちくまプリマー新書、『対話ではじめるこどもの哲学 道徳ってなに?』全4巻 童心社、共著『子どもの哲学 考えることをはじめた君へ』 毎日新聞出版など多数。

「2023年 『こどもたちが考え、話し合うための絵本ガイドブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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