熱血シュークリーム 橋本治少年マンガ読本

  • 毎日新聞出版 (2019年9月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784620326054

作品紹介・あらすじ

ほとばしる情熱と緻密な論理が一体となった、空前絶後のマンガ論!                            
「少年マンガというものは、人類が生み出した文化ジャンルの中で、もっとも特殊なものである、ということなんです」ーー日本を代表する知性・橋本治が独創的な視点で少年マンガ家の世界を読みといた幻の名著が、よみがえる。少女マンガ論の古典として名高い『花咲く乙女たちのキンピラゴボウ』の続編として構想されながら、上巻が刊行されたまま中断した『熱血シュークリーム』を中心に、少年マンガにかかわる文章を追加・再編集した決定版。高森朝雄・ちばてつや『あしたのジョー』、大友克洋『FIRE BALL』『GOOD WEATHER』、永井豪『マジンサーガ』、手塚治虫『奇子』、高橋留美子『うる星やつら』、望月峯太郎『バタアシ金魚』......名作の数々への愛と共感にあふれた少年マンガ論の金字塔です!

感想・レビュー・書評

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  • ああ・・・やっぱり(脱力)。わかっていはいたけど、今回も橋本氏の著書はしつこく、クドく、南海。でも、読むべき意義はふんだんである。80年代、氏も30代前半。バブルの匂いもプンプンさせながら、今、こんなこと言ってたらジェンダーやハラスメント云々の観点から糾弾されると思う。でも、氏は決してひるまないんだろうな。とにかくしつこい。そして旧人類の男を思わせる表現は少年マンガには今もないのかもしれないけど、BLを決して受け入れてないのが、おお、今と80年代は全然違うんだ~と感慨深くもあった。

    手法やマンガの書き方のうんちくに至っては、ちょっとめげそうになった。そもそも私はここにあげられている作品のほとんど読んだこともない。あしたのジョーだってテレビアニメでちらっとすれ違ったくらいなのだから。

    ヘンな汗をかきながら読みました。

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著者プロフィール

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを越えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調平家物語』(毎日出版文化賞)、『窯変源氏物語』、『巡礼』、『リア家の人々』、『BAcBAHその他』『あなたの苦手な彼女について』『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『ちゃんと話すための敬語の本』他多数。

「2019年 『思いつきで世界は進む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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