- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620326214
作品紹介・あらすじ
「韓国は反日」という「思い込み」が、日韓をぎくしゃくさせている?!
現地の事情に精通する記者が、反日運動の真相を語る。
感想・レビュー・書評
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https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1381055詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・6F開架:319.2A/Sa93h//K
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韓国現政権は別に「反日」ではなく、保革の分裂がますます深刻化する中、日本は保守派攻撃のためのツールに過ぎない、というのが書名の意味だろう。ただ、輸出管理強化に対しての日本製品ボイコットが結果に繋がったことはある程度著者の予想を超えていたようだが。
同時に保守が親日とも言えない。『反日民族主義』は李承晩や全斗煥の反日を無視しており、結局は保守派から進歩派への極端な反撃。また、冷戦後に日韓の国力差が大きく縮まったことで、民族ナショナリズムは保守と進歩の違いを超えて刺激された、ともある。
その他、中国への温度感や「正しさ」や観念論が重視されるといった韓国分析は著者のこれまでの著書とも共通する。
一方で著者は日本側にも厳しい。都合の悪い事実から目を背けようとする態度は日韓とも同じとする。日本の中高年男性の韓国への「上から目線」には著者自身も直接に辟易しているようだ。輸出管理では日本政府は韓国の反発を軽く見ていた、とも。そして韓国には「適切な距離感を保って、うまく付き合っていくしかない」というのが著書の結論だ。