- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877585044
作品紹介・あらすじ
韓国にとって、日本はもう「特別な国」ではない。極端にいえば、韓国から日本は「消えた」のだ。だから「反日」も、消えた。それならばなぜ、盧武鉉政権は「反日」的なのか。
感想・レビュー・書評
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毎日新聞記者である著者が、自らの経験などを交えながら、韓国の「反日」の移り変わりを書いている。昔、とても強かった「反日」は、今や日本が韓国にとって存在感のない国へと変化することで弱く、そして局部的になっているという。そのような移り変わりを、具体的な事例を挙げながら、理論的に説明している。
私の韓国滞在の経験は2000年以降であるため、「強い反日」時代の韓国を知らない。私の知っている韓国は、すでに韓国からみて、「反日」を行う必要性を感じない、意識されない「脱日」の時代だった。この「脱日」状態は、私も理性的には理解できる。しかし、長い韓国時代に少しずつ経験し、心の底にたまってきた、私に向けられる「反日」の感情が、「消えた」というのは時期尚早であろう。反日を、デモや運動で解消する人々は確かにもう、ほとんどいない。しかし、多くの人々の心の奥底に定着している「反日」についても考察をしてほしかったという気持ちを捨てきれない。
なぜならば、長く韓国に住む外国人たち、韓国を知り、韓国に好意をもつだろうと考えられる日本人を含む外国人たちが、長く滞在すればするほど少しずつ「嫌韓」の感情をため込んでいく一番の理由が、韓国人がかすかに、そしていろんな折に見せる「反日」、外国に対する差別だと考えるからだ。
2006年に出版された本なので、その後の韓国については当然カバーできていない。あと数年したら、その後の韓国の「脱日」についても詳しく書いてみてほしいと願っている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白い。
だけど文字が多いよ(! ──__──)
だけどいいよ。
やっぱり餓鬼に見える韓国。
他人の敷地で自分流。
そんなやつを見ました。 -
もはや韓国は日本を同列と看做しているから反日もおさまって来ているという話。分かりやすいし、コンセプトにも共感できるのですが。全体的に広く浅く色々な話を上手に切り貼りした、なんだか長い雑誌の記事を読んでいるような感じがしてちょっと物足りなかったなあ。