時代へ、世界へ、理想へ 同時代クロニクル2019→2020

著者 :
  • 毎日新聞出版
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620326313

作品紹介・あらすじ

家の幻視力、生活者の目線、歴史から未来への透視…現代の矛盾と不公正を見極め、別の社会への理想を手渡してくれる時評集。

感想・レビュー・書評

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  • 時代は、この後コロナの惨禍に襲われて閉塞状況になるけど、コロナ前の問題点や疑問は解決されないままだよね。
    人は目先の問題にとらわれる。それは仕方がない。けど忘れてはいけない問題、継続して取り組むべき課題があることを忘れないようにしたいね。

  • 2021年8月10日読了

  • 2019年1月から2020年3月までの時評なのだが、1年間でこんなにいろいろなことが起こったのだ、追い切れなくなるはずだ、と思った。あ、そうだった、とか忘れてはいけないようなことを忘れてしまっている…
    著者ほどの分析はできないし、すべて同意見というわけでもないけど、代わりに嘆いて下さって、代弁して下さって、ありがたい。

    "私は市井において、より良く生きたいと思っているだけである。(略)令和のこの国で影をひそめてしまったものの一つは、より良く生きるという、人として当たり前の志ではないだろうか。"

    「はじめに」を読んだ時、ちょうど数日前のブクログに「より良く生きる」という言葉を書いたばかりなので、強く同意した。

  • ニュースや新聞みてぼやいてるだけのような内容…

  • 私は市井において、より良く生きたいと思っていだけである。

  • 2019年1月13日号~2020年3月1日号まで、「サンデー毎日」に連載された「サンデー時評」を再構成した時評集。

    その時その時のニュースや世相を理想を手放さない髙村氏が鋭く厳しい言葉で抉る。
    自ら「いかなる政治信条にも与しない臆病な物書き」といいながら実に厳しく現政権を斬りつけ、返す刀で今の社会や私たち自身のあり方を容赦なく斬る。
    自ら語る言葉に責任を持つ姿勢が見えない政治家、高齢者が漫然と長寿に安住していられた時代の終焉、政治経済よりスポーツ、仕事より娯楽、手軽な愉楽と刺激を求め社会生活のほぼすべてがエンターテインメント化した社会、様々な問題に無関心な国民・・・・・・それは痛快を通り越しむしろ暗澹たる気持ちをもたらす。

    「髙村さん、『今すぐに総選挙をしてほしい(p.207)』と書いているけど、選挙したところで問題を解決してくれそうな政治家はいますか?批評するだけの人間は数多いるけれど、その人は世の中を変えてくれますか?いっそのこと、政党でも立ち上げてはいかがですか?」と悶々としながら読了。

    この手の本を読んで一人一人が意識を変えれば世の中が変わる‥‥みたいなこと、あるのかな‥‥あってほしいけど。虚無感は拭えません(*´-`)

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著者プロフィール

作家

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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