歴史と向き合う 日韓問題──対立から対話へ

著者 :
  • 毎日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620327457

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:319.2A/P16r//K

  • 冷静な知的な本です。この地平線から半島のことを今後考えて行きたいと思った。

  •  毎日新聞デジタルの連載を書籍化。慰安婦問題を中心に、日韓併合・協定や徴用工も含め、90年代以降に形成された現在の韓国での対日歴史認識を主に語る。
     著者が批判する韓国左派の認識では、法至上主義と共に、歴史が市民運動となり司法化・政治化されたとする。慰安婦当事者個人の意思も、日本人慰安婦や朝鮮人業者の存在といった複雑性も無視され、専ら日本国のみの責任とされる。また欧米に対し訴える中で、植民地問題ではなく交戦国間の戦争犯罪、民族抹殺の問題として主張される。
     一方で著者は、日韓併合の強制性、植民地支配の不平等や日本軍の個別の非道な行為も指摘。同時に、主に90年代以降の日本の謝罪の言葉やアジア女性基金、2015年の日韓合意は肯定的に評価。ただこの日本の謝罪が韓国で認識されていないという。

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著者プロフィール

1957年ソウル生まれ。韓国・世宗大学国際学部教授。慶應義塾大学文学部卒業、早稲田大学大学院で博士号取得。専門は日本近代文学。ナショナリズムを超えての対話の場「日韓連帯21」に続き「東アジアの和解と平和の声」を立ち上げ、市民対話の場づくりに取り組んでいる。著書に『反日ナショナリズムを超えて―韓国人の反日感情を読み解く』『和解のために』『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』『引揚げ文学論序説 新たなポストコロニアルへ』など。夏目漱石、大江健三郎、柄谷行人などの韓国語翻訳も出版している。

「2017年 『日韓メモリー・ウォーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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