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- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784621050248
作品紹介・あらすじ
喜怒哀楽をストレートに表現する中国映画、ハメを外さず、何事もほどほどにまとめる台湾映画、娯楽に徹した香港映画。それぞれ個性豊かな作品を創り出しているが、そこには時代の流れを敏感に反映させ、その時々の社会問題を貧欲に取りこんでゆこうとする共通点がある。新聞社の特派員として約10年を香港で過ごし、中国・台湾・香港映画に魅せられた著者が、映画好きの論客を迎え、映画を通じてこれら3地域の、深く歴史に根差した問題に言及する対談集。
感想・レビュー・書評
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2018/01/19 18:48:41
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1988~90年にかけて行われた著者の7つの対談を収録。中国第五世代では『紅いコーリャン』、台湾ニューウェーブでは『悲情城市』が発表され中華圏映画が国際的評価を固め始めた頃。
情報としても視点としてもすでに古びてしまっている面はある。しかし周英明と『悲情城市』を論じた第5章、金子裕子と『風の輝く朝に』を論じた第7章は、それぞれ当時歴史の岐路にあった台湾と香港の実情に迫って読み応えがあった。
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