書物から読書へ

著者 :
制作 : ロジェ シャルチェ 
  • みすず書房
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本棚登録 : 42
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622033530

作品紹介・あらすじ

読書という創造的実践を照らし出す新しい文化史学の誕生。歴史学と社会学、テクスト批評の交差によるたわわな成果とシャルチエvs.ブルデューの刺戟的な対話。

感想・レビュー・書評

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  • 「社会生活の中の文字文化」の章が一番面白かった。

  • 2011 1/6 一部読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
    フランスにおける読書(あるいは「読み」)の歴史と現在、その具体的な形態と意味を明らかにするという課題のもとに歴史学者・社会学者が集まって開かれた研究会の成果(論文9本+対談記録1本)をまとめた本。
    大きく読みの習得、読みの諸相、平均的読者像、読書のポリティークという4つの切り口に分けて構成されている。
    正直、本書を手に取った目当てでもあるロジェ・シャルチエが執筆している(全体の標題にもなっている)「書物から読書へ」以外はいまいち、ピンと来なかった。
    「書物から読書へ」については直前に読んだ『雑誌と読者の近代』で描かれた明治~昭和初期の日本と対比しつつ読むとなかなか興味深かった。

    ・本が増える⇒読みが変わる(精読から多読へ)
    ・音読⇒黙読
    ・読み聞かせ等、複数人で読む⇔1人で黙読する、

    といった読書の変化は日本で起こったことともそう変わらないように読める。

  • 『読書の軌跡』阿部謹也より

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著者プロフィール

1951年生まれ。上智大学名誉教授。著書に『幸福への意志――〈文明化〉のエクリチュール』(みすず書房 1994)、『ドン・ジュアンの埋葬――モリエール『ドン・ジュアン』における歴史と社会』(山川出版社 1996)、『公衆の誕生、文学の出現――ルソー的経験と現代』(みすず書房 2003)、『『カンディード』〈戦争〉を前にした青年』(同 2005),『モーツァルト《フィガロの結婚》読解――暗闇のなかの共和国』(同 2007),『思想としての〈共和国〉[増補新版]』(共著、同 2016)ほか。訳書に、J-M・アポストリデス『機械としての王』(同 1996)、D・ペナック『学校の悲しみ』(同 2009)ほか。自著の日本語への翻訳は本書が初となる。

「2021年 『壊れた魂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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