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- Amazon.co.jp ・本 (558ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622045731
作品紹介・あらすじ
楡の木が揺れるハワーズ・エンド邸を舞台に「英国の運命」を描破した代表的長篇。
感想・レビュー・書評
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日の名残り的なやつだと勝手に思ってたら、予想していたお話と大分違った。
正反対の姉妹とイギリスの資本家を代表し、イギリスそのものの象徴のようなウィルコックス家の物語。
特に姉妹のキャラクター造形はフェミニズム的、かつ自分より下の階級への慈愛と啓蒙?を感じさせるし、妹が一夜の過ちで妊娠してしまい彼女はイギリスの家に取り込まれるのに対して、男は自殺してしまう、のがなんとも皮肉というか。インテリな労働者階級も結局は中産階級や上流階級に踏み躙られてしまう。
バワーズエンドという屋敷への姉の執着や、別れるか!?と思いきや結局屋敷にいるのかよ、という笑。最後の終わり方も含めなかなか面白い作品だった。長いけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フォースターが描いた「英国の運命」とは何だったのだろうか、考えながら読んでもらいたい。
映画は読了後、どうぞ。
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