自叙・精神分析 (みすずライブラリー)

  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (104ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622050452

作品紹介・あらすじ

いわゆる「精神分析」の創始者フロイトが、その学説の展開と内容について述べたのが本書である。自身の生涯の経緯と精神分析の歴史がひとつに織りなされ、小著でありながら、「精神分析がいかに私の人生の内容になったか」が詳細に語られている。「精神分析」は学問の一分野としても、治療法としても、現在までも発展し、生き続けているが、その学問を生んだ個人の人格や経歴、生きた時代までをも描いた本書は、現代にいたるまでその存在意義を失わないものといえよう。

感想・レビュー・書評

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  • ドイツではさまざまな領域でじぶんの学説をじぶんでかたった叢書が出されていたようで、これは1925年刊に35年の補遺をつけたそんな一冊。自身の生涯と精神分析の歴史がコンパクトにまとめられ、へたな解説書よりずっと読みやすく親しみやすいので入門には最適だし、学習の整理にも役だつ。
    経済的苦境や過激な学説にたいする世間からの拒絶、同士との離叛などが淡々とかたられるが、それに抗した強靭な意志と自負心が輝かしい。

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著者プロフィール

1856年生まれ、オーストリアの心理学者、精神科医。神経病理学者を経て精神科医となり、神経症研究、自由連想法、無意識研究を行った。精神分析学の創始者として知られる。心理性的発達理論、リビドー論、幼児性欲を提唱し、人間の心の『無意識』という世界を発見したことによって、マルクス、ダーウィンとならんで20世紀の思想に大きな影響を与えた人物の一人ともされる。1939年没。主な著書は『ヒステリー研究』『夢判断』『日常の精神病理学』『精神分析入門』『自我とエス』『性欲論三論』など。

「2024年 『フロイト著作集第7巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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