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- Amazon.co.jp ・本 (123ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622070467
作品紹介・あらすじ
イラク戦争とは何だったのか。アメリカは、いやアメリカを牛耳ろうとしているウォルフォウィッツ、パール、ラムズフェルドをはじめとするネオコン第二世代とブッシュは、他者への理解などおかまいなしに、中東地図をどう塗り替えようとしているのか。そこに登場するカナン・マキヤとは?一方、アメリカはそれほどまでに無力で一元的なのか。もう一つのアメリカがあるのではないか。現実をみつめるサイードの眼は、曇りがない。好評の『戦争とプロパガンダ』シリーズ第4弾、「ヨーロッパvs.アメリカ」「イラクについての誤情報」「緊急課題」「ゆるしがたい無力」「偽善の金字塔」「責任者は誰だ?」「もう一つのアメリカ」「ラガドのアカデミー」の8本(2002.11‐2003.4)を収録。今の世界て起ころうとしていることを、サイードとともに考えたい。
感想・レビュー・書評
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『戦争とプロパガンダ』第4巻は正にアメリカがイラクに突入しようという一触即発の時期に相当する。独善的な妄想によりイデオローグ化した帝国主義アメリカを糾弾する「これは民主主義のほぼ完全な破綻だ」と。メディアの報道も操作されていたこの時期に反旗を翻し掲げたメッセージ、病身をものともせず活動しまくったサイードの信念に打たれる。サイードは端から長期戦を覚悟したはず。彼が残してくれたメッセージは今も力を失わない。没して10年経とうと言葉の生命力は漲るばかりだ。最後の最後まで絶対に諦めないことの大切さを噛み締める。
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