フランツ・ファノン

著者 :
  • みすず書房
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本棚登録 : 21
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622072157

作品紹介・あらすじ

近年、クレオール性、ポストコロニアリズムというステージで、ことさらファノンに光があてられている。が、そもそもファノンの思想は、ネグリチュード‐黒人性を脱し、肌の色を越えた「人間」の立場へ向かおうとすることから始まったのではなかったか。終章「ファノンと現代」を新たに書きあらため、21世紀の世界の中で、いわゆる暴力論をも含めたファノンの思想全体をみつめなおした決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 『地に呪われたる者』(フランツファノン著、みすず書房、鈴木道彦・浦野衣子訳)がそのサルトルの序文も暴力論も強烈で、読み返したりしたものの、本人がどういう人間なのかアルジェリアに出自を持たない精神科医がなぜあのような本を書いたのか、よくわからなかった。

    彼について海老坂武が当時(2006年)に引きつけて書いた解説、本書を読んで少しわかった。

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著者プロフィール

1959年、東京大学仏文科卒業、1966年、同大学院博士課程単位取得退学、同年より一橋大学勤務、のち教授。1996年、定年退官、関西学院大学教授。2002年退職。ジャン=ポール・サルトル、フランツ・ファノンなど、左翼抵抗思想の文学を専攻、翻訳し、評論活動をおこなう。また1986年、独身生活を勧めた『シングル・ライフ』がベストセラーとなる。訳書にサルトル『実存主義とは何か』(人文書院)、共訳書に、F.ファノン『地に呪われたる者』(みすず書房)、J・ジュネ『恋する虜』ほか多数。

「2015年 『家の馬鹿息子 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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