- Amazon.co.jp ・本 (138ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622073291
作品紹介・あらすじ
「芸術家の夢は、美術館にたどり着くこと。デザイナーの夢は、市内のスーパーにたどり着くこと」。二つの創造活動を比較して明らかになる、モノづくりの精神。
感想・レビュー・書評
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ワナビーゲイジュツカだった学生時代だったらアホっぽくて読まなかっただろうこの退屈な二項対立。書いてあるだろうことはタイトルだけで9割予想できるし、読んでみてもその通りだったんだけども、サラリーマンたる自分でまとめるのは面倒くさいことだから買って読んだ的な読書。けど、
「(デザイナーは)美しいものを作り出そうとは思わない」
とか、今日ではゲイジュツカも同様です、とかは思った。僕はリーマン。 -
請求記号:704/Mun
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芸術には憧憬を、意匠には希望を。
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ムナーリの他の本とは少し趣が異なるような
今は割と、「芸術家」と「デザイナー」の境目が曖昧になっている部分もあるが、
当時はデザイナーが芸術家よりも下位に見られていた時代で、
その中で、改めてこの2つの違いについて語られている。
芸術家への批判がかなりこめられていて、
よく「広告は自分たちの作品じゃないんだ!」というセリフは
何度も耳にしますが、それと同じようなコトだと思う。
これを読むと改めて、ブルーノ・ムナーリというひとは、アーティストではなく、デザイナーであるということを感じる。 -
かなり批判的な視点で書かれていて、耳が痛いというか、ニヤニヤしながら読みました。
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デザインとアートについて、かなり重要な本だったと思う。
重要すぎて、一番最初に読んでよかったものか・・・
同じくブルーノムナーリのファンタジアにも興味出ました。 -
ムナーリの他の著書に比べて、この本は少し予習が必要かもしれない。
序盤のほうで、生きた時代も国も異なる様々な芸術家や思想家、哲学者が座談を開くシーン(もちろん、肝煎りはムナーリ先生)は、ムナーリの芸術に関する深い造詣を感じさせる。
「デザイナーの夢は、彼の作品が美術館のパーマネントコレクションに選ばれることではなく、彼の作品が田舎のスーパーマーケットで売られる、ということである」という一節が心に残った。