- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622073390
作品紹介・あらすじ
「環状島」をモデルに、被害当事者から研究者、加害者までトラウマをめぐる関係者のポジショナリティと力動を体系的に描く試み。実践と倫理の道標のために。
感想・レビュー・書評
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「当事者」であればあるほど、トラウマにより発言から遠ざかって行く。当事者だけが発言を許されるのか、誰が当事者なのか、という議論に、誠実な回答を与える本。宮地の示す「環状島モデル」を使うと、その議論がおどろくほど精緻で整理されたものになる。
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nyancomaruさん へ
こんばんは^^
ご丁寧に感想を書いて下さり ありがとうございます
そうですね
著者の誠実さ、そして温かい視点...nyancomaruさん へ
こんばんは^^
ご丁寧に感想を書いて下さり ありがとうございます
そうですね
著者の誠実さ、そして温かい視点に救われる想いがします
2013/05/02 -
2013/05/07
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いつもご丁寧に書いて下さり
ありがとうございます。
とても嬉しいです^^
そうですね
私も宮地さんの本はほとんど拝読していますが
「トラ...いつもご丁寧に書いて下さり
ありがとうございます。
とても嬉しいです^^
そうですね
私も宮地さんの本はほとんど拝読していますが
「トラウマ」というものについてずっとかかわってこられた方の想いや現場の声だなと思います2013/05/08
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専門的な内容ですが、「支援する側」に立つなら必読。と思います。
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トラウマ当事者と支援者の位置関係、どれだけ声を上げる事が可能か不可能か、その時の風当たりの現象など…を、地政学的に図解で示している。自分が何か問題意識を抱いた時や、世間の社会活動とそれに対する批判を目にした時、頭の中をスッキリと整理するのに役立つ。想いを馳せる事の重要性に気付ける。
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理論に関する詳細は他のレビューワーに譲るとして、いろいろな問題を考える際に、自分は今地図上のどの位置にいるのかと考えるだけで、他の人と立ち位置が違うことを理解することができる。それがわかるだけでもかなり大きいと思う。
個人的には家庭内のいじめや虐待に興味があるので、アリス・ウォーカーの「投企的同一化」家父長制の暴力のあたりで目の覚める思いがした。
『「外傷性精神障害」からみたトラウマとジェンダーの相互的影響』 -
放送大学『死生学入門』第15章の参考文献。「トラウマとそれにかかわる人々を理解するための理論」ということだけど、他のことにも応用できそう。
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図書館より。
トラウマの当事者というよりもその当事者の周りの人(支援者や研究者など)の立ち位置を環状島、というたとえで分かりやすく書かれた本だと思います。
どこまで当事者の方に感情移入するのか、逆に冷静すぎる目線で当事者の方と付き合うのも問題があるような気もするし、そうした問題の中で周囲の人々の立ち位置を考えさせてくれる内容になっていると思います。