リズムの本質 新装版

  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622086543

作品紹介・あらすじ

星の運行や四季の変遷のリズム、波の運動や植物の生長のリズム、動物の身体運動のリズム、生理のリズム、生活のリズム、音楽のリズム、色彩・文様のリズム、線のリズム、詩のリズム……われわれはリズムの世界に住んでいるが、そのリズムとは?  さて何であるのか? それは周期的な反復現象であるが、同じ意味で使われる拍子(Takt, タクト)とはどう違うのか?
ここに「生命」と「精神」についての独創的な思想家クラーゲスの真の思索と探求がはじまる。その魅力、若さ、強さ、深さ――彼の精神の火の点じられるところ、すべては明晰な秩序に置かれる。彼は人を豊かにし、より多くの体験を与える。
この個性的な名著を流麗な日本語で読者に贈るのは大きな喜びである。

感想・レビュー・書評

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  • 日常的に何気なく使っている「リズム」とは何であるのか?リズムと拍子(タクト、テンポ)との違いを考察することで、数学的な(精神・理性による)分割=同一の反復である拍子に対して、感性的な(心・生命による)揺らぎ=類似の更新であると喝破される。
    訳者による解説まで読んでようやく上記の程度の理解を得たが、たかだか108ページの本作の読みにくさには自分の読解力の至らなさを痛感させられた。
    18-9

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著者プロフィール

(Ludwig Klages)
1872-1956。ドイツのハノーファーに生れる。初めライプツィヒ大学に、後にミュンヘン大学に学ぶ。ニーチェの影響を受け、その思想を伝えて心(魂)と精神との対立関係を説くところから独自の性格理論を展開する。1897年ミュンヘンに「ドイツ筆跡学会」を設立、「筆跡学雑誌」の編集執筆にあたる。1905年には「表現学ゼミナール」を開設、第一次世界大戦勃発まで隆盛を極めた。22年と23年に彼の生哲学の中核を含む『宇宙生成的エロスについて』と『リズムの本質について』を発表し、29年には主著『魂の対抗者としての精神』が刊行された。終始民間学者として活躍した。著書は上記のほか『性格学の基礎』(岩波書店、1957)『表現学の基礎理論』(勁草書房、1964)『生命と精神』(勁草書房、1968)など。

「2022年 『リズムの本質【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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