本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (752ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622088622
作品紹介・あらすじ
量子論は、古典論が解決の糸口さえ見出せなかった広範囲にわたる実験結果を正確に説明しようとする物理学者のたゆまぬ努力の所産である。そして、量子論は単にその科学的知識としての内容においてばかりではなく、知識を表現するための概念の組み立てにおいても革命的な変化をもたらしたのである。しかし、この事実は必ずしも一般に認識しているとはいえない。古典論で扱う比較的図示しやすく描像を描きやすい内容と、量子論特有の抽象的・数学的形式とがあまりにもかけはなれたものであるために、物質の量子論的性質についての日常の具象的な意味での理解は放棄されがちである。しかし、量子論の物理的解釈をいっそう押し進めることによって量子論の結果を定性的・具象的概念によって表現することも可能である。本書は、量子論の物理的描像を定式化したものとして画期的な名著である。