震災ボランティアの社会学: ボランティア=NPO社会の可能性 (MINERVA社会学叢書 13)

  • ミネルヴァ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623035496

作品紹介・あらすじ

本書は、ボランティア=NPO社会の可能性について、その原点としての、そしてまたその社会的実験室としての、1995年阪神・淡路大震災時のボランティア活動を詳細に吟味することを通じて考察するものである。震災の経験を十分にふまえることで、より現実性のある「ボランティア=NPO社会」論を構築することができ、またそれを試みなければならない。震災時のボランティア活動とは一体何だったのか、震災後数年過ぎた今だからこそ、その後のボランティア=NPOをめぐる動きとあわせて、あらためて検討し直す必要がある。

感想・レビュー・書評

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  • ゼミの最初の輪読指定図書に使用させて頂きました。これをきっかけに災害社会学への理解が深まったと思います!みなさんお疲れさまでした。

  • 市民団体 ピースボートについての記載もある。
    自主的で,研究だが当事者でもあるので,上から目線だけでないところがよい。

    どうしても研究目的だと,当事者目線がかすんでしまい,
    研究のためのデータ取りが優先しがちな文献があります。

    災害後,3年くらい過ぎてから,当事者の間でも意識が薄まって来た頃に出すのがよいのかもしれません。

  • [ 内容 ]
    本書は、ボランティア=NPO社会の可能性について、その原点としての、そしてまたその社会的実験室としての、1995年阪神・淡路大震災時のボランティア活動を詳細に吟味することを通じて考察するものである。
    震災の経験を十分にふまえることで、より現実性のある「ボランティア=NPO社会」論を構築することができ、またそれを試みなければならない。
    震災時のボランティア活動とは一体何だったのか、震災後数年過ぎた今だからこそ、その後のボランティア=NPOをめぐる動きとあわせて、あらためて検討し直す必要がある。

    [ 目次 ]
    問題と視点
    第1部 震災ボランティアはいかに動いたか(緊急避難期の震災ボランティア状況―神戸市の概況;行政の対応と震災ボランティア―神戸市長田区の事例(1) リーダー・ミーティングによるボランティア・システムの形成―神戸市長田区の事例(2) 市民団体「ピースボート」の活動―神戸市長田区の事例(3) 緊急支援システムと震災ボランティア)
    第2部 生活再建期の震災ボランティア(生活再建期における震災ボランティア活動の再編―災害救援から復興支援へ;仮設住宅におけるボランティア;震災ボランティアのネットワーキング―「市民活動」としてのボランティアへ)
    第3部 “ボランティア=NPO”社会の可能性(震災ボランティアはいかに語られたか;阪神・淡路大震災から“ボランティア=NPO”社会へ)

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著者プロフィール

山下 祐介(やました・ゆうすけ) 1969年生まれ。九州大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程中退。弘前大学准教授などを経て、現在、東京都立大学教授。専攻は都市社会学、地域社会学、環境社会学。著書『限界集落の真実』『東北発の震災論』『地方消滅の罠』(以上、ちくま新書)、『「復興」が奪う地域の未来』、『地域学をはじめよう』(以上、岩波書店)、『「都市の正義」が地方を壊す』(PHP新書)、『「布嘉」佐々木家を紡いだ人たち』(青函文化経済研究所)、『地方創生の正体』(共著、ちくま新書)、『人間なき復興』(共編著、ちくま文庫)など多数。津軽学・白神学の運動にも参加。

「2021年 『地域学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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