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- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623039319
作品紹介・あらすじ
19世紀半ばから世紀末までの時期のイギリス帝国は、世界的規模で影響力を行使したヘゲモニー国家であった。本書では、イギリス帝国の歴史を、グローバルヒストリーを構想するための「ブリッジ」であると位置づけて、国際関係史の観点から、その世界史的な意義を検討する。とりわけ、イギリス帝国のマクロな構想を、白人自治領(カナダ)、従属植民地(英領インド、アフリカ諸地域)、非公式帝国(東アジア)、さらにアイルランドを加えて重層的に考察している。また、そうした帝国諸地域と本国との関係や結びつきを明らかにするために、経済構造(自由貿易体制と金融・サーヴィス)、安全保障構造(王立海軍とインド軍)、人的なネットワーク(アジア商人・植民地官僚・大学教育)に着目している。