- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784627676817
作品紹介・あらすじ
AIが台頭する現在、エンジニアにできることは何だろうか?
これまでになく変化を求められている、現代を生きるエンジニアの思考に、失敗学の観点から鋭く切り込む。社会が経験したことのない巨大リスクや、未知のリスクに太刀打ちできなくなってきた従来の〈データ重視の失敗学〉を脱却し、AI・DXと融合して生まれ変わる〈IT活用の失敗学〉への変遷の旅を綴る、失敗学の新たな地平を切り拓くエッセイ。
押し寄せるデジタル化の波のなかで、エンジニアは何を考え、何に注意し、どのような行動をすべきか。コロナ禍で脆弱性が露呈した現代社会で、リスクに備え、チャンスを活かす考え方を語る。アフターコロナのサバイバル・ガイド。
感想・レビュー・書評
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失敗学ってなに?気になってとってきました。この本は、AIが台頭する現在、エンジニアにできることは何かという問いに対して、失敗学の観点から鋭く切り込んでいます。社会が経験したことのない巨大リスクや、未知のリスクに太刀打ちできなくなってきた従来の〈データ重視の失敗学〉を脱却し、AI・DXと融合して生まれ変わる〈IT活用の失敗学〉への変遷の旅を綴る、失敗学の新たな地平を切り拓くエッセイです。押し寄せるデジタル化の波のなかで、エンジニアが何を考え、何に注意し、どのような行動をすべきかを語ります。コロナ禍で脆弱性が露呈した現代社会で、リスクに備え、チャンスを活かす考え方を語るアフターコロナのサバイバル・ガイドです。興味深く、示唆に富む内容が詰まっています。
(人間科学系
社会・人間科学コース D1) -
失敗学の必要性もやり方も変わってきた。情報化と管理できない巨大リスクの顕在化。違和感はリスクだけでなくチャンスにも大事。先生の日記みたいで面白かった。
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請求記号 509.6/N 41
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中尾先生が、この本に書いているように、そういえば最近、「失敗学」ってあまり聞かなくなったな、と思っていた。畑村→中尾で掲げてきた旗印が褪せてきたのか。狡兎死して・・だろうか。それともICT発達によるセンシングとアウトプットのサイクルスピードの爆速化が、ヒトの感覚に頼った「形づくりと分類」「会得」よりも手軽で役に立つ成果を生むようになったからか・・?
ともあれ、本書はエッセイのような体裁を取り、つっかかるところもなく読めてしまうが、中尾先生の長年の「モレスキン・データベース」に蓄えられた小咄も満載で、内容はとてもボリュームがある。理系のヒトでなくても全部読めるだろう。工学者として文系カルチャーには敵対心を吐露しておられるところもあり、コンプライアンス・コンサルで飯を食っているクラスタのヒトにはぜひ読んでほしい。
ところが残念なのは、工学書の棚に刺さっており、Webでの検索タグも工学であろうから、彼らの目にとまることは、ほぼ無い。できれば(森北出版には悪いが)ダイヤモンド社や日経から出版して、多くの読者を獲得してもらいたいところだったが。