クライシスマネジメントの本質: 本質行動学による3.11 大川小学校事故の研究

著者 :
  • 山川出版社
4.25
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 60
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634151864

作品紹介・あらすじ

東日本大震災から10年。なかでも108名のうち74名が犠牲となった大川小学校(宮城県石巻市)の事故は、「人災」とする遺族らによる長い闘いの末、2019年の最高裁決定で教育行政の「組織的過失」が認定された。なぜ隣接する裏山へ子供たちは逃げられなかったのか?なぜ市教委の事後対応は遺族たちに不信感を与え、その後の検証委員会も遺族らの疑問を解明できなかったのか?震災直後から現地でこの問題に取り組み、「組織的過失」を予見していた著者が、その「失敗の本質」を明らかにし、教訓からクライシスマネジメントのあり方を提言する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ほぼ日刊イトイ新聞 - 西條剛央さんの、すんごいアイディア。
    https://www.1101.com/funbaro/index.html

    クライシスマネジメントの本質 | 山川出版社
    https://www.yamakawa.co.jp/product/15186

  • 本の雑誌・年間ベストから。作者の字面、見覚えがあるよな~と思っていたら、いつかその著書を読んで、他のものも是非、と思っていた方だった。そういう意味でも惹かれた一冊。論旨は、大川小学校で突出して見られた被害を、丁寧に紐解くもの。その中で、色んなバイアスにも言及があり、実践に役立つ防災の知識も身につく。大震災のあとの余震という見方でなく、そのまえの前震という考え方は、予測のつかない自然の驚異と向き合うにあたり、大きな示唆を与えるものと考える。それにしても、こんな大きな災害下にあってさえも目につくのが、お上の隠蔽体質っていうのが泣けてくる。
    以下、敢えて言うなら、なんだけど、本書が論文の延長上のものだから仕方ないかもしれないけど、特に前半、同じ内容が何回も繰り返されるのがしんどい。あと、文章の拙さがちらほら目につくのも△。大勢としては非常に興味深い論文でした。

全6件中 1 - 6件を表示

西條剛央の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×