茶と花 (日本の伝統文化シリーズ 5)

  • 山川出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634213050

作品紹介・あらすじ

伝統的な生活文化である茶道・花道に焦点をあて、その歴史的展開を跡づける。室町時代の武家文化の中で生成し、中世から近世へ向け大発展をとげ、さらに大衆化した茶道・花道の、現代の姿までを含め詳述する。

感想・レビュー・書評

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  • 熊倉さんが茶の、井上さんが花道の、起源から現代に至るまでの歴史についてそれぞれ記す。
    茶道具や茶室は重要文化財に指定されているものが多数あるのに、茶の湯自体は重要無形文化には指定されていない。生活文化の位置付けと茶の湯側でも文化としてどのように定義するか議論が熟していないので。芸術という西洋の概念では客観的評価にたえる作品がなければならないが、茶の湯は芸術性を評価すべき基準が存在しない。
    茶のルーツは中国の西南部から北部タイ、ミャンマー、インドのアッサム地方にかかるエリア。鎌倉時代を経て室町時代に唐物の展示場としての喫茶の亭。芸能としては四分類の室内芸能にあたる。珠光からのわびの思想。千利休の下剋上の茶の湯。織部から遠州へとかぶきから綺麗へ。江戸時代の遊芸化と井伊直弼や松平不昧の批判。明治直後の衰退と近代数寄者と茶の湯の復活。知識人の参加と大衆化。茶の歴史と興味深い点を一通り押さえてある。
    花についても、茶と同様に歴史を概観できる。

  • 茶の湯・花道にみる「ふるまい」や「しつらえ」は、生活と文化をあわせもった日本独特の美意識である。日常の生活文化から非日常の芸術へ。(e-honより)

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著者プロフィール

林原美術館館長、国立民族学博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授

「2009年 『茶の湯といけばなの歴史 日本の生活文化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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