本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (88ページ)
- / ISBN・EAN: 9784634350366
作品紹介・あらすじ
中央アジアが生んだ稀代の英雄ティムールは、「草原とオアシスの世界」に強大な帝国を築き、中央アジアと西アジアに新たな時代をもたらしたばかりか、はるか中国や西ヨーロッパ諸国とも交渉をもった。史上における存在感は鮮烈であり、後代に及ぼした影響は、はかり知れない。本書はティムールの生涯や事蹟を追うことに終始せず、彼が「モンゴル」の面影を色濃く残しながらも新時代のすぐれた指導者であったことを説明している。
感想・レビュー・書評
-
(後で書きます。参考文献リストあり)
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ティムールの歴史を一通り解説。中国やヨーロッパとの関係をざっくりと掴めた
-
ティムールの台頭、征服活動、統治、死後のティムール朝を概観。ティムールの大義の変化が興味深かった。チャガタイ家の失地回復をめざし、かつてホラズムはジョチ家ではなくチャガタイ家に与えられたと主張したが、今度は、チンギスは全イランをチャガタイ家に与えたと主張し、モンケ、フレグによりイラン支配権が簒奪されていた、と主張。バルトリドの「たいていの場合、ティムールにとって宗教は、政治目的達成のための手段にすぎなかった」という指摘とあわせ、全体的に柔軟で、合理的で、冷静で、猜疑心つよく、強力な印象を受けた。反乱の多発や、身内の失策は,統一行動を大きく遠回りさせたように思え、もう少しうまくできたのではと思うのは、後世の後智恵、結果論か。
全6件中 1 - 6件を表示