アフリカ史 (世界各国史 新版 10)

制作 : 川田 順造 
  • 山川出版社
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本棚登録 : 55
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634414006

作品紹介・あらすじ

世界全域を網羅した新版世界各国史。本巻はサハラ以南のアフリカ諸国。

感想・レビュー・書評

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  • サハラ以南のアフリカの歴史を扱った一冊。世界各国史シリーズとしては異色の内容である。通史にはなっていないのだ。20世紀以降の歴史は扱われない。また54か国もあり、植民地時代に人為的に国境が引かれた地域でもあるので、シリーズの他の本のように一国一国を個別に扱う体裁ではない。大まかな地域ごとの記述である。その地域の歴史を述べた後で、「世界史の中のアフリカ」と題して人類の誕生・進化やアフリカ分割の歴史を述べる。最後は座談会形式で様々なテーマが論じられている。独立・独立以後の歴史の記述がきわめて手薄なのは残念。

  • KJa

  • [ 内容 ]
    アフリカを六地域に分けて、先史から近代までの歴史をまとめた「地域の歴史」、三つの大きな時代区分によって、アフリカ史の全体を世界史の視野で位置づけた「世界史のなかのアフリカ」、現代から未来へ向かうアフリカの諸問題を、「国民国家」を切り口に論じた「国民国家と政治社会の未来」の3部構成。

    [ 目次 ]
    アフリカ史の困難、そして意義
    1 地域の歴史(東・北東アフリカ;東アフリカ沿岸部・スワヒリの世界;マダガスカルとインド洋西域島嶼世界;西アフリカ;バントゥ・アフリカ;南部アフリカ―コイサン、バントゥ、ヨーロッパ人)
    2 世界史のなかのアフリカ(人類揺籃の地アフリカ;十八世紀フランスの奴隷貿易;「アフリカ分割」の時代)
    3 国民国家と政治社会の未来(地域からみた政治社会;「国民」「国家」「歴史」をめぐって)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • アフリカ全地域の歴史を網羅しようとする大著。各地域を章別して、それぞれの地域に強い専門家に執筆担当させている。編集は言語学の権威、川田順造。
    でももっとも面白かったのは、最後の座談会の議事録。印象のある言葉、認識が多かった。
    国民国家の定義(ナシオン、と、エタ)、それに当てはまらないアフリカの国家群、世界中の国家が直面している国民国家の枠組みの崩壊の流れ、等。
    セネガルのAbdou Dioufが80年代に構造調整を受けざるを得なくなった時にヨーロッパ諸国に向けて発した言葉が印象的。
    「我々はエタは引き継いだが、ナシオンは引き継いでいない。あなたたちもそうだっただろう。」

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