- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784634445079
作品紹介・あらすじ
1683年、オスマン帝国のウィーン包囲失敗に象徴されるように、近世アジア諸帝国は陰りをみせはじめた。そこに登場する近代社会の萌芽を形作る新たな時代の息吹を、貿易・植民地・宗教・法や社会の視点から紹介する。
感想・レビュー・書評
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歴史の転換期7巻。1683年を基点として、世界各地の地域経済の変容を見ていきます。
が、この7巻で自分の歴史の弱点が露わに。
歴史は好きですが、世界史よりも中国史、中国史よりも日本史が立ち位置。そして、教科書よりも小説で親しんできました。小説というか、エンタメ作品の題材になっていない部分は、予備知識がないので読み進めるのに時間がかかる。そして、理解が追いつかない。
ま、それを知ることが読書の目的でもあったので、期待通りではあるのですが。
こういうところで、不勉強を知るのだなぁ。
今わからなくても、蓄積があればいずれどこかで役に立つはず。データがつながって知識になる瞬間は、とても気持ちがいいものですので。
先は長そうだけど、地道にいきます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・6F開架:209A/R25r/7/K
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1683年のどこが転換期なのか興味津々で読書開始。
そっか西側世界が東方世界を凌駕し始める時期なんだね。
なかで3章の「あるアルメニア人改宗者の遍歴にみる宗教と近世社会」は秀逸。一宗教一地域の原則が個人に与える影響力がよく分かる。同じイスラムでもシーア派とスンニ派で違い、キリスト世界でも旧教と新教では全然違う。そしてその違いはアメリカ大陸の支配方法にも影響を及ぼしていたわけだ。
次も楽しみだ。