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- Amazon.co.jp ・本 (88ページ)
- / ISBN・EAN: 9784634545502
作品紹介・あらすじ
本書は、近代漫画誕生の経過を七つのエピソードで紹介する。
感想・レビュー・書評
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学校の図書館の「処分本、ご自由にお持ちください」という棚に山川さんのこのシリーズがごそっとあったので、ごそっと持ち帰る。その一冊。
せめて読んでから処分しなきゃもったいないでしょう。
思ってたことがあったのよ。「漫画大国日本」というような肩書き?引っ提げて久しいけど、それ本当?って。
漫画の原点、擬人化は1000年以上前の「鳥獣人物戯画」に端を発し、そこには現代の漫画表現に通ずるものがある、と論じたのは高畑勲だったか。
でもそれ、今の漫画とは違う。北斎漫画だって、コミカルだけど、今でいう漫画じゃない。
現代の漫画技法を確立していったのは、恐らく手塚治虫。手塚治虫はディズニーに影響を受けてる。んで、手塚以前にものらくろとか、一応現代っぽい漫画はあって…
つまり江戸の終わり…明治の初め辺りから、昭和初期くらいまでに何かしらの変遷があったはず、と。
吹き出しとか、連続漫画的な表現って、やっぱり海外から学んだもの、なのよね。私、勘違いしてたよ。「漫画大国日本」かもしれないけど、「オリジナルではない」、のよね。
まぁそこも含め、浮世絵的表現から、アール・ヌーヴォー的なものを逆輸入しつつそのスタイルの変遷をとげ、また海外の雑誌を参考に、風刺漫画的なものとして「漫画」が形作られていった…という感じかしら?「パンチ」や「パック」「シャルバリについて調べたくなりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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