中国政治: 習近平時代を読み解く

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  • 山川出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634640818

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  •  2016年刊。12年党大会から始まる。内政を中心に、時事よりも、格差拡大、党・国家・軍の三位一体、議行合一、党軍関係、党のエリート化や私営企業家の入党、国家資本主義、といった中長期的な体制を解説している。
     本書の時点で著者は、腐敗や党軍の溝を現体制の弱点としているが、その後を見ると、習近平体制は成功裡に対処してきたと言えるのだろう。
     対外関係の記述も多少あり、2000年代に入って中国外交が進攻的になった、とする。また、近年は利益集団・勢力の外交への介入が顕著になっているとの特徴も挙げる。

  • データ資料に基づいた分析が分かりやすい。終始客観的で冷静な論点が貫かれ、信頼できる解説だと感じる。今後もこうした立場で論述していただきたい。

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著者プロフィール

1940年、東京都生まれ。早稲田大学名誉教授、第21回福岡アジア文化賞学術研究賞受賞者
東京都立大学人文科学研究科修士号(歴史学)。主な著書:『現代中国 内政と外交』(2021)『現代中国外交』(2018)『中国政治―習近平時代を読み解く』(2016)『現代中国政治―グローバル・パワーの肖像』(2012)『日中関係―戦後から新時代へ』(2006)『現代中国の構造変動(1) 大国中国への視座』(編著、2000)他。

「2021年 『中国はどこへ向かうのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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