- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784635171472
感想・レビュー・書評
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夫が図書館で借り、オススメされたので私も読んでみました。
読んでみて納得。我が家の登山スタイルと似ていて、随所に共感&ワクワクポイントがありました。
その最たるものが次の一文。
「スポーツとしての登山は素晴らしいけれど、ただ駆け回って登った山の高さや数を競うだけであったら、僕にも興味がない~」
そうなんです、らんぼうさんの登山スタイルは、生きるか死ぬかの過酷な登山ではなく、かといってお気楽なハイキングやトレッキングでもなく、自分の実力のちょっと上を狙う感じで、達成感を味わいながらも道中の景色や草花を愛で、仲間と感動を分かち合い、山の歴史や文化を学び・・・なんとも楽しげなのです。
楽しさが伝わるものだから、スイスで登山もいいな、などど初めて海外にも目を向けてしまいました。。
なんて、それならニュージーランドでカヌーの方が優先順位高いかな。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
筆者のみなみらんぼう氏のことは、名前を顔が一致するだけで、何をしている人かよく分からなかった。
そんな状況で読み始めたが、意外に楽しめた。まず、筆者は『山口さんちのツトムくん』の作詞・作曲で知られるシンガーソングライターだった。その彼の趣味である登山の記録を綴るエッセイ。
登山といってもピッケルにザイルといった本気・必死モードではなく、景色と高山植物を味わいながらの楽しいもの。とはいえ、常に自分の限界値をほんの少し超えるところを攻めている。
この楽しみ方が自分をぴったり合った。上る途中の様子や感動した部分の描写に共感すること多数。さらに「ちょっと体力に自信があれば行けるかも」と思える海外の登山にも挑戦しているので、はじめて「海外の山もいいね」と本気で考えた。
文章力も申し分なく、読みやすい。同じような本があれば、またぜひ手に取りたい。