山のクジラを獲りたくて―単独忍び猟記

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  • 山と渓谷社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635810173

感想・レビュー・書評

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  • たまたま泊まったゲストハウスのオーナーさんが書いた本。狩猟に特に興味はなかったけどそういう世界を垣間見れるのが本の醍醐味。
    動物のたてる音や足跡に感覚を研ぎ澄ませ、ひとり静かに山を歩いて行う猟を単独忍び猟と言うらしい。
    猟のスタイルと同じように静かな落ち着いた文章で、狩猟を始めた2年間の記録が書かれている。
    生活の一部として狩猟をおこなう、という姿勢が好きだ。

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB2992696X

  • 787-T
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  • スゴイ体験を書いているのだけれど、とても誠実で謙虚な文章だった。俺はスゴイんだ、という自意識のようなものがない。きっと山や動物と真摯に向き合い続ける中で、個性ある誰々としてではなく、ただ人間の1人、もしくはひとつの生物としての自覚のようなものが自然に芽生えたんじゃないかと思った。
    印象に残ったのは鹿の死体が自然に解体されていくことを「山による消化」と表現していた点。その鹿が他の生物や土壌の栄養となって山に還り、再び山を成り立たせる一部になっていくという、そのイメージがとても印象深かった。

  • 狩猟をやってみたいわけではなくどんな世界なんだろうという興味で読んでみた。面白かった。筆者のこだわりや熱が詰まっていた。凄く常識人なんだろうなと思う。嵌るのは凄くわかった。解体とかはできる気もしないから自分が手を出すことは無いけれど、やってる人の話を酒飲みながら聞いたりすると楽しいんだろうなあ。

  • 単独忍び猟。独りで行う狩猟を行っている人の手記。
    シカを初めて獲った、イノシシに出会った、イノシシを獲った。山の知らないお話がたくさんで、面白かった。
    装備品のお話とか、人それぞれのポイントとこだわりが伺えて興味深かった。

  • 知らない世界で面白かった。

  • とどのつまりは猟欲です。狩猟本としてはかなりマトモです。

  • 37

  • 筆者の山への愛と獲物への慈愛に溢れる狩猟本。
    全くの素人から狩猟を始め、短期間で華々しい成果を挙げるまでを、山での情景鮮やかに記す。
    山に行きたくなるし、ジビエが食べたくなる。
    山と共存、命をいただく。

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