直線は最短か?~当たり前を疑い創造的に答えを見つける実践弁証法入門

  • ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784636972290

作品紹介・あらすじ

「何かを身につけたい」「アイデアを出したい」「目的をかなえたい」「人生に行き詰まった!」――。
そんなときには、哲学が助けてくれる!
人生のグランドセオリー「ヘーゲルの弁証法」の生かし方。
・新しいアイデアを求めている人
・ジレンマに苦しんでいる人  
・何かに挑戦している人
・何かを学んでいる人 
・何かに挫折し、もがいている人
・これから何かをやってみたい人
この本はこのような方に向けて、
講義形式で弁証法を使った解決方法を提示していきます。
哲学を使い、創造性を高める魂の講義!

「僕が、なんとかここまでやってこられたのは、人がつまずく問題には大体つまずき、そのたびに何かの「方法」を開発することで対処してきたからではないかと思います。
(中略)そんな僕が普段から使っている有用な「方法」のひとつが、「ヘーゲルの弁証法」です。ではヘーゲルの弁証法とは何でしょうか? どのように有用なのでしょうか?
本書では、僕がこれまでの人生の中で、どのように弁証法を生かしてきたかを紹介しつつ、弁証法の使い方を考えていきます」(「はじめに」より)

感想・レビュー・書評

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  • なんでもアウフヘーベンで考えちゃうんだな、
    なんだかすごいな。
    弁証法の欠点を克服したのが
    構造主義なのだろうと
    思い込んでいたので、この本で
    薦めていたのは意外でした。

  • さらっと読めます。
    弁証法についても言及はありますが、結論、自分が本当に好きなことを見つけて邁進したらいい、というエッセイですね。

  • 異質なものを組み合わせて新しいことを考えましょう、差別化のためにもあえて人と違う組み合わせを考えて行きましょうというシュンペーターが言うイノベーションの話が主で、最初に矛盾を異質と読み替えている時点で、弁証法の話からは外れているのではないかな?と感じた。

  • 地下鉄サリン事件の被害者である著者が、弁証法をどう日常に生かすか書いた本。以下、納得した部分を抜粋。
    ・弁証法には3つの法則がある。
    ①質と量の転化
    (水(質)+熱(量)→水蒸気)
    ②対立物の相互浸透
    (飛行機ない社会+飛行機→飛行機のある社会)
    ③否定の否定
    (愛情+憎しみ→ 愛ゆえの憎しみ)
    ・下道で直線で行くより迂回して高速道路に乗る方が早いが、人生においてもこのような高速道路を見つけるべき。
    ・そのためには、最大効率を求めるやり方から半歩ずらし、道草を食うことによってアンチテーゼを見つけるべき。
    (例:イワシ漁船に乗った脚本家、ミスターシービー)
    ・失敗や挫折はテーゼを手に入れることになので、むしろラッキー。
    ・過去の自分をアンチテーゼに、現在の自分をテーゼにして、将来の自分にジンテーゼさせるべき。

  • 弁証法と検索して上位に出てきた本。
    相容れないふたつの要素を統合させる、という弁証法は、思考法の幅を広げる。

  • 転んでも只では起きない!
    ってことだな!

  • 弁証法対構造主義

  • うーん。タイトルと弁証法というワードに惹かれて読んだみたけど、内容は結構著者のエピソードや感情が微妙にゴチャっとしていてよくわからんかった。
    結構ツール本として読まない方がいいかも。

    ある主題(テーゼ)に対して異質なもの(アンチテーゼ)を組み合わせて新しいもの(ジンテーゼ)を生み出すことをアウフヘーベンという。

    この三つの関係はどこから始めてもよい。
    アイデアの生み出し方としては面白いし、基本になりそうだと思った。

    タイトルの回収だが、AからBへ向かうとして、途中のCを経由することで最終的に最短で到着できる。このCがいわゆるアンチテーゼとなる。

    Cを考え作り出すのが仕事に似ている、、、

  • ただやる。
    弁証法を人に説明する例えばなしが腑に落ちる。
    けっこう使える。よく視座を高めてなんていうが、
    論理というより止揚なので。
    それ以外のことは、よくあるビジネス書のくだり。
    ただ本書では根本の大事な考えである、やるかやらないかの話に持っていっているのがいい。
    結局やるしかないのだ。

  • ヘーゲル弁証法を現代ビジネスに応用する本。
    平易な文章で、かつ具体例を交えながら、ヘーゲル弁証法をビジネスの現場で道具として利用していくさまが描かれている。
    著者映画分野の方ということもあり、芸術の話が多め。
    哲学的な素養がある人には、かなり冗長で長ったらしく感じられると思う。
    既存の構造をぶち壊して、全く新しい着想を得たいという入門者にはわかりやすく、おすすめできる。

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著者プロフィール

著述家、大学講師、映画監督。1966年、京都府に生まれる。京都大学経済学部でゲーム理論と組織の経済分析を専攻。大学卒業後は電通を経て渡米。カリフォルニア大学バークレー校でMBAを取得し、シリコンバレーでベンチャー企業に参加する。2001年には、製作に参加したアメリカ映画「Bean Cake(おはぎ)」がカンヌ国際映画祭短編部門でパルムドール(最高賞)を受ける。大学で客員研究員や講師をつとめながら、国内外のチームとともに映画製作を続けている。
著書に『サリンとおはぎ』(講談社)、『小さくても勝てます』(ダイヤモンド社)、『直線は最短か?』(ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)などがある。

「2020年 『増補 社会原理序説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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