- Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
- / ISBN・EAN: 9784641053786
作品紹介・あらすじ
現代人と現代社会に対する全体的な洞察力を養うための古典的「教養」の枠を超え、リアリティをとらえる21世紀日本の新しいテキスト。
感想・レビュー・書評
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早稲田大学院を卒業した外国人学生(国際関係学専攻)として、この本は初心者には本当に難しいと思います。東京大学と早稲田大学の教授が書いた教科書ですが、この本は勧められません。基本的な専門用語の詳しく解釈はほとんどなく、「絶対な利得」を含む多くの重要な用語が漏れます。文章は散文のように書くので、理解にくいね。初心者なら、村田晃嗣さんの<国際政治学をつかむ>、石井貫太郎さんの<国際関係論へのアプローチ>という教科書は一番いい。独学していても、国際関係学の基礎知識をよく身につけることができると思います。
母国語は英語ですので、感想に文法が間違っていたら、ご了承ください。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白い!!!
国際政治学理論の系譜、国際秩序の形成過程、安全保障の考え方が理解出来る。
リアリストが覚えておくべき教訓
「力が強者を傲慢にし、それによって不要な敵を作るだけでなく、結局は、自国を消耗させ自国の墓穴を掘る。」p.21
「力は国家の生存になくてはならないが、それは危険な劇薬である。それゆえ力は慎重かつ効率的に行使しなければ、厳しい闘争で生き残ることは覚束無い。」
「国益に結びつかない目的のために力を浪費すれば、結局は国際政治の競争から脱落する。」
リベラリズム
カント「永遠平和が共和制の国々の間で達成される」国民が戦争が割に合わないと思い、拒否するから。⇒冷戦期では、民主主義の国であるアメリカ市民がソ連との競争を望んだ、戦争指導者を支持してきたのでは??(レーガン)
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▼福島大学附属図書館の貸出状況
https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB90289993
(推薦者:経済経営学類 吉高神 明先生) -
読みやすくわかりやすい、国際政治学の基礎を独学できる誠実な教科書。高校世界史の概要を把握しているとよりわかりやすいと思う。2013年刊なので、それ以降の流れが反映されていない点は要注意。他書で補う必要がある。ただ、基本的な考え方は本書で十分に学べる。
日々の国際ニュースを受け止めるのに、本書にあるような国際政治学の基礎知識は必須だと思う。(いまの高校生は学校で学ぶだろうか?)多くの人に読まれてほしい。 -
国際政治学の教科書。国際政治について明るくなかったのだが、一般常識レベルで知っている歴史や理論も多いため、比較的読みやすいと感じた。リアリズムとリベラリズムの考え方の違い、コンストラクティビズム、国際経済との関係、様々なディレンマなどなど興味深い事項がたくさんあった。ボリュームのある本なので、定期的に再読して、しっかり体得したい。