- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784641122055
作品紹介・あらすじ
法社会学の入門書。新しい研究動向にも目配りをしつつ、絵画の技能にたとえれば、デッサンにあたる部分に重点を置き記述した。
感想・レビュー・書評
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法社会学の本を読んだのは初めてだったのですが、自分でなんとなく「こんな感じだろ」と思っていたことが文章化されている感じ。頭の整理にもなる。
例えば、「自己の問題が法律問題であると認識した当事者が、相手方に対して法律に基づく請求を行うことを法の主題化という。」(54頁)。
また、「『法の支配』は、単に、発生した紛争を法的に処理することを意味するのではない。むしろ、日常の、人と人との関係、組織と組織の関係、組織内部の関係を、法的ルールに則して秩序づけていくという理念や考え方が支配的な体制を指しているのである。」(74頁)。
(この意味での法の支配が日本で実現されるのはいつになるのでしょうか。)
教養として学部時代に読むべきだったかも。ただ、今ほど興味を持っては読めなかっただろうな。
法社会学の本はもう一冊くらい読んだ方がいいかな。
この本は初版なので、2版では最近の法曹界の動向が反映されていると嬉しいですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
法とは何か、ルールのためのルール(メタルール)の必要性などを説いてから、実際の社会での法の使われ方を説明している。
2章では法の専門家である法専門職の国ごとの養成課程などの違いや、これまでの歴史を振り返り、3章では民事訴訟法、4章では刑事訴訟法での課程を説明している。行政や日本の法の現状をそれぞれ5.6章で説明している。
実際、法の適応場面は思った以上に少ないことがわかり、入門書としては十分であった。 -
基礎法学の教科書。法の役割を考えてみたい方に。
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06冬学期の法社会学の参考図書。
期待してなかったけど思ったよりわかりやすくてよかった。