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  • Amazon.co.jp ・本 (548ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641125667

作品紹介・あらすじ

ハーバードをはじめとする米国の法科大学院で使われている教科書の翻訳。経済学、ファイナンス理論、会計学、統計学などの基礎をわかりやすく解説し、それぞれに法律家の視点から論じた説明が付されている。問題の発見・分析・解決能力に富んだ「法律家」となるための1冊。

感想・レビュー・書評

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  • 法務に関わる数理的側面が平易な文章で解説されている書籍と理解しました。一方で、入門的なミクロ経済学の網羅的な教科書としても馴染めるのではと思います。

    タイトルの通りターゲットは法務家、もしくは法学生と思われますが、実際の内容としては初歩的な経済学・経営学・統計学です。特に最初の5章である意思決定理論・ゲーム理論・契約理論・会計学・ファイナンスについては、法務との関連性を強調しながら詳しく述べられています。第6章と合わせると、特にミクロ経済学についてはかなり網羅的に書かれているのではないでしょうか。

    経済学・経営学にも法務にも興味のある、専攻を決める前の学生にも勧められる内容と思います。
    経済学としては学部初級レベルなので、法と経済学に興味のある経済学徒にとっては大部分は少々簡単かとは思いますが、それでも法務に関連する範囲においては応用的な部分も解説されていて有益です。

    法と経済学に興味がある経済学徒であれば、大部分は平易な内容であるため理解している部分は飛ばしつつ、第7章を読むのがよさそうです。

  • ミクロ経済学、会計学、ファイナンス等の隣接分野の基礎知識や、数理的手法の活用法を学ぶことができる。何度も読み返したい。

  • 法務業務に数年間携わり、リスクの評価や会社としての打ち手を検討するにあたっては、会計や出資といったビジネスで扱われる数字に対する理解が、品質の高い法務サービスを提供する上で必要になると考えて本書を手に取った。
    各トピックの基本コンセプトは理解できたものの、各説の詳述は(当たり前だが・・)言及された用語を正しく理解できていないと論理の展開についていけず、表現が(正しく使っているからこそ)難解だったり聞きなれない言い回しにも翻弄されて、実際に置いてけぼりを食らった箇所が正直たくさんあった。
    それでも法務業務に携わる上で参考になるというか、世の中の取引や営みが経済や会計の世界からの見え方は新鮮で、そういった別の分野の視点から法律や契約の意義を再認識できた気がした(例えば経済であれば、社会の幸福最大化を目目指す観点からして、互いに利益の最大化を目的としつつ妥結点を探る交渉というのは、社会的にも意義がある事と妙に納得してしまった)。
    数式、数字がたくさん登場した個所は半ば白旗を挙げた状態で読み進めてしまったので、今回はあくまでエッセンスや各分野の超基本的な心得を読み取っただけと考え、折を見て改めて読もうと思う。

  • 決定木から始まり、ゲーム理論、契約の理論、財表の読み方、ミクロ経済学、法の経済学、統計の扱い方、の各項目を法律専攻の学生に解説した本。
    各項目にさわる程度とはいえ、事例がついており学習の助けとなっている。なお、事例・制度は、邦訳陣により国内制度への差し替え・国内事例追加が行われている。
    「数理法務」と名前はいかめしいが、「高校1年で数学の履修をやめた学生にも分かるように書いた」という著者の弁の通り、使われている数理は易しい。また、各章は独立しており、章を飛ばして読むことも可能となっている。
    難点が有るとすれば値が張るところだろうか。もっとも、米Amazon.comでの価格(新品159ドル超)と比較すれば相対的に安価なのだが。

  • 経済学的アプローチで法律問題を検討する手法について書かれている本。

    それぞれの手法は経済学などを経験していれば基本であるものの、法律業務へのあてはめの例が多いので参考になる。

    「分析の木」「ゲーム理論」など、法務の業務でも活用してみたい。

  • 当分、楽しめます。

  • 4〜5

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