- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784641162310
作品紹介・あらすじ
19世紀、江戸期に育んだ条件を礎に明治の経済社会変革と工業化を遂げ、20世紀に経済大国となり、そしてそれ故にさまざまな問題を抱えつつ21世紀を迎えるまでの日本を、開発途上諸国の視点から捉えやさしく説明する。
感想・レビュー・書評
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日本史の教科書みたいでおもしろい。
こういう切り口の本は稀なので良い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本が途上国から先進国になるまでの歴史。歴史の流れを振り返りとしてつかめるけど、知ってる人にとっては退屈かもしれない。特に明治時代以降は政治史(経済史)になっていて、途上国からの歩みはあんまり学べない。要は戦争特需も含めて国際経済の影響を受けるということ。
日本が発展した理由は色々説があるけど統一的な見解はない。 -
江戸時代からバブル崩壊後までの日本経済史を開発学の視点からまとめている。非常に簡潔にまとまっているし、明治や戦前など、日本が発展に向けて必死で取り組んでいた時代のことが知れるのは興味深い。
ただ、簡潔にまとめられているだけに基礎的な知識のある人にとっては、新しい発見は得づらいかもしれない。 -
立命館大学国際関係学部小山昌久ゼミ(2010年度)の教科書です。
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結局、日本がなぜこれほどまで発展できたのかは、学者の間でもよくわかってないらしい、ということがわかったのが私にとっては発見。いろんな要因・偶然が積み重なってはじめて発展するのだと言ってしまうと身もフタもないが、世銀をはじめとする欧米流のやり方とは違う日本流の途上国開発政策がありうるのだと思うと、わくわくする。