- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784641227804
作品紹介・あらすじ
争点をイメージしづらく,理解が難しいとされる憲法の統治制度を,ニュース,写真,身近な話題などから説き起こして分かりやすく解説。それぞれのテーマに関心を持って主体的に考えられるようになる,これから学ぶ人に最適の1冊。重要な法改正や新判例を織り込んだ。
感想・レビュー・書評
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本書の構成は少し変わっている。Unit1~Unit23に分かれ、議会・内閣関連のテーマから憲法改正まで基本的なテーマを扱う。各Unitの冒頭では、Topicと題してテーマに関係する新聞記事などが紹介され、例えば「法の支配と法治国家」を扱うUnitでは、ハイジャック機の撃墜を認める法の違憲審査について取り上げ、テーマについて考える例にもされている。
法律を学ぶ本は、堅苦しく、理解するまでに何度も読み返して考えないといけないというイメージが崩された。内容としては、法律語句についての説明もされていて基本事項の理解ができるが、暗記教科書といった感じではなく、モンテスキューなど憲法に関する思想や判例の引用もあり、さらに専門的な学びへつながる土台になってくれる。途中に挟み込まれているコラムもまた面白い。学説で注目される「六権分立」や内閣法制局長官人事のちょっとしたエピソードなど、法学界・政界が垣間見える。
「法学の授業の前にこの本と出会えればよかったのに」と思った。触れたことのある話題で、深い内容にまでついていけるようになっていただろう。皆さんには、私のような後悔をしないためにも、この本を読んでみていただきたい。
(文科三類・2年)(2)
【学内URL】
https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000084575
【学外からの利用方法】
https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/literacy/user-guide/campus/offcampus詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・6F開架:323.14A/Sa71t//K