夏が来なかった時代―歴史を動かした気候変動 (歴史文化ライブラリー 161)

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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642055611

作品紹介・あらすじ

冷夏が繰り返し襲った18〜19世紀。気候の寒冷化は歴史に何をもたらしたか。火山の噴火、太陽活動、氷河の動きにその要因を探り、当時の世相を博物誌、文学や絵画、風俗から検証。気候変動と歴史の関係を科学する。

感想・レビュー・書評

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  • フランス革命の頃を中心に気候の寒冷化を実証している。著者はマルクス主義の歴史の法則に対して、気候の変動などの偶然の占める要素が大きいと主張。
    その観点は極めて興味深いが、太陽の変動の話と、気候の寒冷化と歴史がバラバラの話となっていて、中身が熟していない感がある。
    また、現在の地球温暖化についても懐疑的な口調。
    それには一理あると思うが、いずれが正しいか論証は難しいだろう。

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著者プロフィール

1933年埼玉県生まれ。現在、早稲田大学理工学術院総合研究所客員顧問研究員、横浜市民プラザ副会長、アメリカアラバマ州ハンツビル市名誉市民。1956 年京都大学理学部卒、理学博士。京都大学工学部助手、助教授、アメリカNASA 上級研究員、メリーランド大学教授を経て、神奈川大学工学部教授、同学部長、同学長を歴任。研究分野は高エネルギー宇宙物理学、太陽物理学。
著書:『移り気な太陽』(恒星社厚生閣)、『太陽−研究の最前線に立ちて』(サイエンス社)、『天体物理学の基礎』(地人書館)、『宇宙プラズマ物理学』(恒星社厚生閣)、『天文学を作った巨人たち』(中央公論新社)、『日本列島SOS』(小学館)、他100 冊余り。

「2016年 『ホッケースティック幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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